【Clip! アカデミー】 第135回 2008/9/30
第2週 応用号 「臨床心理学から:ゲシュタルト療法(Gestalt Therapy)」
◆提供:臨床心理士指定大学院受験講座◆ http://www.clinicalpsychology.jp/
◆目次◆
1)【現在地】
2)【ゲシュタルトの転換】
3)【解説:知識の根っこ】
【次回配信日】
【参考文献】
【編集後記】
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○ ~~~~~~Clip!アカデミーサイクル~~~~~~ ○
◆ 【Clip!アカデミー】は、
心理用語を紹介するだけの従来の心理系メルマガとは異なる、
1ヶ月(3週)1サイクルで完結するユニークな
無料心理学メールマガジンです。
■ 基本サイクル ■
第1週「理論号」… 知識のタネをまく
↓ (用語説明から)
※【今回はこちら!】 第2週「応用号」… 知識の根を伸ばす
↓ (具体例を中心に)
第3週「展開号」… 知識をつなげる
↓ (テーマを展開する)
第4週 基本的にお休み
(特別号が配信される場合があります)
↓
■ 第2サイクルへ続く ■
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※ 【初めてお読みになる方は、こちらもご覧ください。】
● 0ヶ月目 ガイダンス号
http://clipseminar.blogspot.com/2007/04/clip.html
● 0ヶ月目 ガイダンス号2
http://clipseminar.blogspot.com/2007/09/94clip.html
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1)【現在地】
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【現在のテーマ】 4巡目4ヶ月目 臨床心理学から
「ゲシュタルト療法(Gestalt Therapy)」
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0ヶ月目 (ガイダンス号)
1ヶ月目 心理学の歴史から
2ヶ月目 基礎心理学から1
3ヶ月目 基礎心理学から2
【NOW!】4ヶ月目 臨床心理学から
| 5ヶ月目 心理学研究法から
| ↓
| 【※違うテーマではじめから繰り返します。】
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↓
● 第1週「理論」号
「ゲシュタルト療法(Gestalt Therapy)」はコチラ↓
http://clipseminar.blogspot.com/2008/09/clip134.html
● 第2週「応用」号
「ゲシュタルト療法(Gestalt Therapy)」はコチラ↓
~~~~~~~~~~【今週】~~~~~~~~~~~~~~
知識のタネをまいたら、
次にすることは、水をあげること。
いろいろな方向から刺激してあげることで、
知識を様々なイメージで膨らませていくことが出来るでしょう。
応用号では、
理論号で紹介した概念について、
今度は具体例などを紹介しながら肉付けしていきます。
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2)【ゲシュタルトの転換】
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ゲシュタルト療法の重要概念である、
「ゲシュタルトの転換」
について、架空の事例によって、
確認しておきましょう。
たとえば、
弁護士になるため司法試験に挑戦し始めて、
5年になる人がいたとしましょう。
しかし、最近では、
試験勉強を続けるモチベーションが
続かなくなってきた。
「今自分は、いったい何をしているのか」
「ここまで苦しんで、得るものがあるのか」
様々な思いがグルグル回るだけで、
何も手につかない状態が続きます。
そこで、
「あなたは、なんのために弁護士になるのですか?」
「弁護士になった後、どんなことをしたいのですか?」
と尋ねる人がいたとしたら、
どうでしょうか。
「自分がこんなに苦しんでいるのに、
そのことを受け止めてはくれないのか」
「いったいどれだけがんばったと思っているんだ」
本人は、
相手に自分の怒りや苦しみを、
ぶつけずにはいられないかもしれません。
しかし、
その先、司法試験に受かった後の、
その先に、自分はどんな思いを込めていたのか。
何をするための、司法試験だったのか。
自分が、司法試験を受けることを決意させた
思いや、そのときの感情を思い出したとき、
もはや、
先ほどまでの状態は、
問題ですらなくなっているでしょう。
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3)【解説:知識の根っこ】
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状況を、
ひとつの絵とした場合、
われわれは、
中心人物や家屋、静物など、
中心的なテーマとして浮かび上がる「図」と、
その背景として描かれている「地」に、
無自覚に切り分けて、
視覚的に捉えようとします。
これが体制化の働きであり、
こうして与えられた全体像が、ゲシュタルトです。
状況を図と地からなる
ゲシュタルトとして体制化すること。
前々回の認知的斉合性理論でも、
このことが、
われわれの行動の動機に、
大きく関わっていることを取り扱ってきました。
彼の場合、
先が見えないことや、今の状態のつらさなど、
現状のネガティブな面が、
強く「図」=問題として意識されています。
逆にいえば、
それ以外のことが、
目に入らなくなっているのです。
そこに、どれほど
大切なものがあるとしても、
それは、「地」として、背景に追いやられています。
「問題」は、むしろ、
そのような硬直した状況全体のあり方に
あるということができるでしょう。
そこで、
「図」として浮かび上がっている以外の側面に、
注意を促す声かけが役立ちます。
たとえば、
「司法試験に通った後は、何がしたいのか」
今まで「地」として背景に引いていた側面に
注意が向けられると、
状況全体の見方が変わってしまいます。
これが、「ゲシュタルトの転換」
と呼ばれるものです。
状況は、すなわち、
今の状況を構成している要素自体に、
変わりはありません。
しかし、
ゲシュタルトの転換が起こったことで、
より広い視点から、
今の状況を捉えなおす柔軟性を取り戻す
ことができたのです。
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【次回配信】
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次回 【展開号】… 2008年10月7日(火)にお送りする予定です。
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【参考文献】
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● 心理学辞典 中島義明 編 1999 有斐閣
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【編集後記】
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こうした事例は、
大学院受験の準備をしていても、
日々皆さんが体験するものだと思います。
将来のビジョンを強く持つこと。
こうした警句が、
様々な場面で主張されるのも、
いかにわれわれが、
日々の生活に追われて、
大きな目標を忘れてしまいがちになるか、
を示しています。
ゲシュタルトの転換、
という言葉は、
「気づき」と比べて、
あまり使われることはありませんが、
認知の再体制化を学ぶためには、
分かりやすいイメージを与えてくれます。
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送信者:臨床心理士指定大学院受験講座 http://www.clinicalpsychology.jp/ ※Clip!アカデミーの記載内容は臨床心理士指定大学院受験講座 に帰属します。無断転載・転用を禁止します。
2008年10月7日火曜日
【Clip!アカデミー】第135回:応用号「臨床心理学から:ゲシュタルト療法」
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