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2008年10月7日火曜日

 【Clip!アカデミー】第135回:応用号「臨床心理学から:ゲシュタルト療法」

【Clip! アカデミー】 第135回  2008/9/30
第2週 応用号 「臨床心理学から:ゲシュタルト療法(Gestalt Therapy)」

◆提供:臨床心理士指定大学院受験講座◆ http://www.clinicalpsychology.jp/

  
      ◆目次◆

           1)【現在地】
           2)【ゲシュタルトの転換】
           3)【解説:知識の根っこ】
             【次回配信日】
             【参考文献】
             【編集後記】

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   ○ ~~~~~~Clip!アカデミーサイクル~~~~~~ ○

    ◆ 【Clip!アカデミー】は、
     心理用語を紹介するだけの従来の心理系メルマガとは異なる、
     1ヶ月(3週)1サイクルで完結するユニークな
     無料心理学メールマガジンです。
   
            ■ 基本サイクル ■
第1週「理論号」… 知識のタネをまく
                 ↓  (用語説明から)
 ※【今回はこちら!】 第2週「応用号」… 知識の根を伸ばす 
      ↓  (具体例を中心に)
            第3週「展開号」… 知識をつなげる
                 ↓  (テーマを展開する)
           第4週 基本的にお休み
         (特別号が配信される場合があります)
               ↓
            ■ 第2サイクルへ続く ■

   ○ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  ○

 ※ 【初めてお読みになる方は、こちらもご覧ください。】

 ● 0ヶ月目 ガイダンス号
   http://clipseminar.blogspot.com/2007/04/clip.html

 ● 0ヶ月目 ガイダンス号2
   http://clipseminar.blogspot.com/2007/09/94clip.html 


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1)【現在地】
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【現在のテーマ】 4巡目4ヶ月目 臨床心理学から
        「ゲシュタルト療法(Gestalt Therapy)」

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        0ヶ月目 (ガイダンス号)   
        1ヶ月目 心理学の歴史から
        2ヶ月目 基礎心理学から1
        3ヶ月目 基礎心理学から2
  【NOW!】4ヶ月目 臨床心理学から
    |   5ヶ月目 心理学研究法から 
   |    ↓
    |  【※違うテーマではじめから繰り返します。】
   |  ======================
   ↓

 ● 第1週「理論」号
「ゲシュタルト療法(Gestalt Therapy)」はコチラ↓

http://clipseminar.blogspot.com/2008/09/clip134.html

 ● 第2週「応用」号
「ゲシュタルト療法(Gestalt Therapy)」はコチラ↓


   ~~~~~~~~~~【今週】~~~~~~~~~~~~~~

   知識のタネをまいたら、
   次にすることは、水をあげること。

   いろいろな方向から刺激してあげることで、
   知識を様々なイメージで膨らませていくことが出来るでしょう。

   応用号では、
   理論号で紹介した概念について、
   今度は具体例などを紹介しながら肉付けしていきます。

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2)【ゲシュタルトの転換】
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ゲシュタルト療法の重要概念である、
「ゲシュタルトの転換」
について、架空の事例によって、
確認しておきましょう。


たとえば、
弁護士になるため司法試験に挑戦し始めて、
5年になる人がいたとしましょう。

しかし、最近では、
試験勉強を続けるモチベーションが
続かなくなってきた。

「今自分は、いったい何をしているのか」
「ここまで苦しんで、得るものがあるのか」

様々な思いがグルグル回るだけで、
何も手につかない状態が続きます。

そこで、

「あなたは、なんのために弁護士になるのですか?」
「弁護士になった後、どんなことをしたいのですか?」

と尋ねる人がいたとしたら、
どうでしょうか。

「自分がこんなに苦しんでいるのに、
そのことを受け止めてはくれないのか」
「いったいどれだけがんばったと思っているんだ」

本人は、
相手に自分の怒りや苦しみを、
ぶつけずにはいられないかもしれません。

しかし、
その先、司法試験に受かった後の、
その先に、自分はどんな思いを込めていたのか。

何をするための、司法試験だったのか。

自分が、司法試験を受けることを決意させた
思いや、そのときの感情を思い出したとき、
もはや、
先ほどまでの状態は、
問題ですらなくなっているでしょう。


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3)【解説:知識の根っこ】
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状況を、
ひとつの絵とした場合、
われわれは、
中心人物や家屋、静物など、
中心的なテーマとして浮かび上がる「図」と、
その背景として描かれている「地」に、
無自覚に切り分けて、
視覚的に捉えようとします。

これが体制化の働きであり、
こうして与えられた全体像が、ゲシュタルトです。

状況を図と地からなる
ゲシュタルトとして体制化すること。

前々回の認知的斉合性理論でも、
このことが、
われわれの行動の動機に、
大きく関わっていることを取り扱ってきました。

彼の場合、
先が見えないことや、今の状態のつらさなど、
現状のネガティブな面が、
強く「図」=問題として意識されています。

逆にいえば、
それ以外のことが、
目に入らなくなっているのです。

そこに、どれほど
大切なものがあるとしても、
それは、「地」として、背景に追いやられています。

「問題」は、むしろ、
そのような硬直した状況全体のあり方に
あるということができるでしょう。

そこで、
「図」として浮かび上がっている以外の側面に、
注意を促す声かけが役立ちます。

たとえば、
「司法試験に通った後は、何がしたいのか」

今まで「地」として背景に引いていた側面に
注意が向けられると、
状況全体の見方が変わってしまいます。

これが、「ゲシュタルトの転換」
と呼ばれるものです。

状況は、すなわち、
今の状況を構成している要素自体に、
変わりはありません。

しかし、
ゲシュタルトの転換が起こったことで、
より広い視点から、
今の状況を捉えなおす柔軟性を取り戻す
ことができたのです。


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【次回配信】
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   次回 【展開号】… 2008年10月7日(火)にお送りする予定です。

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【参考文献】
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● 心理学辞典 中島義明 編 1999 有斐閣


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【編集後記】
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こうした事例は、
大学院受験の準備をしていても、
日々皆さんが体験するものだと思います。

将来のビジョンを強く持つこと。

こうした警句が、
様々な場面で主張されるのも、
いかにわれわれが、
日々の生活に追われて、
大きな目標を忘れてしまいがちになるか、
を示しています。

ゲシュタルトの転換、
という言葉は、
「気づき」と比べて、
あまり使われることはありませんが、
認知の再体制化を学ぶためには、
分かりやすいイメージを与えてくれます。



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送信者:臨床心理士指定大学院受験講座  http://www.clinicalpsychology.jp/    ※Clip!アカデミーの記載内容は臨床心理士指定大学院受験講座 に帰属します。無断転載・転用を禁止します。

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