臨床心理士指定大学院受験講座が提供している、心理学・臨床心理学を学ぶ方を対象とした、メールマガジンのバックナンバーサイトです。 http://www.clinicalpsychology.jp/

最新のバックナンバー

2006年12月12日火曜日

【Clip!アカデミー】第64回:問題号「心の未知の側面に取り組む

【Clip! アカデミー】 第64回 2006/12/12
第2週 問題号「心の未知の側面と取り組む」

◆提供:臨床心理士指定大学院受験講座
  http://www.clinicalpsychology.jp/

  
      ◆目次◆

            1)【前回のまとめ】
            2)【それでは問題です】
           【Q1】心理臨床と観察に関する問題
           【Q2】心理療法に必要な要素に関する問題          
           【Q3】権威と実践に関する問題
              【次回配信日】
              【参考文献】
              【編集後記】


==================================================================


   ○ ~~~~~~Clip!アカデミーサイクル~~~~~~ ○

    ◆ 【Clip!アカデミー】は、
     心理用語を紹介するだけの従来の心理系メルマガとは異なる、
     1ヶ月(3週)1サイクルで完結するユニークな
     無料心理学メールマガジンです。
   
            ■ 基本サイクル ■
            第1週「エッセイ号」…問題提起
                 ↓
 ※【今回はこちら!】 第2週「問題号」…練習問題 
      ↓
         第3週「解説号」…確認とフィードバック
                 ↓
           第4週 基本的にお休み
         (特別号が配信される場合があります)
               ↓
            ■ 第2サイクルへ続く ■

   ○ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  ○


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【Clip!勉強会のお知らせ】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


●心理学やその周辺状況について、熱く語りたい方
●大学院でのディスカッションに飽き足らない方、
●ディスカッションしようにも、そもそも周りに相手が見つからない方。

【Clip!アカデミー】では、
現在勉強会を行っています。

心理学史や研究法など、
心理学の基礎的な文献を読みながら、
重要なトピックについてディスカッションするものです。


もしかしたら、それを元に、
メールマガジンを配信することになるかもしれません。

Clip!アカデミー事務局までご連絡下さい。


   ↓ご連絡はこちら↓
clip-academy@clinicalpsychology.jp


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1)【前回のまとめ】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


心の実践図(仮)
====================================

●論理・科学→「語りえないもの」を「(仮に)語りえるものとみなして語る」
●物語・文学→「語りえないもの」を「語らないまま語ろうとする」
●宗教   →「語りえないもの」を「“語られたもの”として信じる」
●芸術   →「語りえないもの」を「語らないまま表現する」

====================================

心の実践図2(仮)
====================================

○「語りえないもの」に対する実践
  ●物語・文学→「語らないまま語ろうとする」
  ●宗教   →「“語られたもの”として信じる」
  ●芸術   →「語らないまま表現する」
   ↓
○実践を自覚・検証・修正する手段
  ●論理・科学→「(仮に)語りえるものとみなして語る」
   ↓
◎心理学的実践=心理臨床

====================================

前回エッセイ号までの2回の検討では、
「語りえないもの」という、
”こころ”のなかでも論理では説明できない側面を、
どのように捉えるか、
という点について考えてきました。

我々の社会や人生において、
「語りえないもの」が問題となってくるのは、
特に、倫理的な問題においてです。

そして、そうした「語りえないもの」を
捉えるために、我々が用いてきたのは、
科学ではなく、文学や宗教、芸術という領域なのです。

そこで前回は、「なぜ人を殺してはいけないのか」
という倫理的な命題を通して、
このことを確かめるとともに、
心理学の実践的応用分野である心理臨床は、
どのように「語りえないもの」を捉えることができるのか、
ということを考えてきました。

ここでの一応の結論が、
心の実践図2にあるように、
実践し、科学的視点によってそれを自覚し、修正し、
理論化する、という点です。

心理臨床は、文学や宗教、芸術のように、
新しい可能性を押し開くものではありません。

その意味で、心理臨床は芸術ではなく、
地道な職人芸の世界であるということになりますが、
だからこそ、
努力の積み重ねによって心理臨床家になる道が、
細々と存在する、といえるのではないでしょうか。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2)【それでは問題です】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


【Q1】観察のいろいろに関する問題

心理臨床における観察のあり方について
よく説明しうる概念として、
もっとも適当なものを、
以下の選択肢よりひとつ選びなさい。


 ====選択肢=====
  
  a. 自然観察
  b. 参与観察
  c. 関与しながらの観察
  d. 実験的観察
 
 ============


【Q2】心理療法に必要な要素に関する問題

心理療法を実践する上で不可欠な要素として
もっとも適当なものを、
以下の選択肢の中からひとつ選びなさい。


 ===選択肢===
  
  a. 心理検査
  b. 心理査定
  c. 医学的診断
  d. 受理面接
 
 =========


【Q3】権威と実践に関する問題

権威との関係について、
心理臨床実践に大きな変化をもたらした臨床家として、
最も適当と思われるものを、
以下の選択肢から一人選びなさい。


 =====選択肢=====

  a. C・R・ロジャーズ
  b. G・フロイト
  c. M・ホワイト
  d. M・エリクソン

 =============


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【次回配信】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

   次回 【解説号】… 12月19日(火)にお送りする予定です。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【参考文献】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


● 新訂 方法としての面接-臨床家のために 土居健郎 1992 医学書院

● 心理臨床大辞典[改訂版] 氏原寛 亀口憲治 成田義弘 東山紘久 
  山中康弘 共編 2004 培風館

● 新版 心理臨床家の手引 鑪 幹八郎 名島 潤慈 編 2000 誠信書房 


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【編集後記】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


ようやく、心理臨床に関する問題を出題することが出来て、
うれしい次第です。

心理学の中でもさらに新しく、
しかも応用心理学として、
基礎心理学から叩かれることも多い
臨床心理学ですが、
やはり、心理学の中での位置づけ、
というところから考えていくと、
このように、最後の最後に登場することになります。

おそらく、心理学の概論書においても、
たいていはそのような章立てになっているはずです。

それは、心理学の歴史や在り様、研究法や諸分野について、
一通り通過してきてからでなければ、
そしてそれを前提としてでなければ、
語れないものだからなのでしょう。

そのために、基礎心理学の勉強があり、
臨床心理系の大学院受験においては、
学部外からの受験者にとって厳しいハードルが
用意されることになります。

その勉強は、どうしても必要です。

たとえ中身を将来忘れてしまったとしても、
見えないところで、自分の中の”心理学なるもの”を、
支えてくれることになるのではないでしょうか。
====================================================================
送信者:臨床心理士指定大学院受験講座 
 http://www.clinicalpsychology.jp/  
 ※Clip!アカデミーの記載内容は臨床心理士指定大学院受験講座に帰属します。   
 無断転載・転用を禁止します。

0 件のコメント: