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2005年4月22日金曜日

 【Clip!アカデミー】創刊号「みなさんはどんな勉強をしていますか?」

【Clip! アカデミー】第1回 エッセイ号「みなさんはどんな勉強をしていますか?」

◆提供:臨床心理士指定大学院受験講座
  http://www.clinicalpsychology.jp/


               ◆目次◆
          1) 【エッセイ号の位置付け】
          2) 【心理学勉強の先行オーガナイザーとなること】
          3) 【新しい視点から、問題提起をすること】
   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   1) 【エッセイ号の位置付け】
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   いよいよ始まりました、Clip!アカデミーです。
   
   本メルマガは週1回の配信で、以下のように、
   3回1サイクルの繰り返しで進んでいきます。
   
    --------Clip!アカデミーサイクル--------------
     
■ 第1サイクル ■
      第1週「エッセイ号」…問題提起
             ↓
      第2週「問題号」…練習問題
             ↓
      第3週「解説号」…確認とフィードバック
             ↓
      第4週 基本的にお休み
(特別号が配信される場合があります)
             ↓
    ■ 第2サイクルへ続く ■
    ---------------------------------------------
   
今回は、第1週「エッセイ号」の第1回目になります。
   
   エッセイ号では、「知識を育てる」をコンセプトに、
   皆さんの勉強に役立つショートエッセイを
お送りしていきたいと考えています。
   
   そのためにエッセイ号で我々が達成したいと考えていることは、
   
    ◆ 心理学勉強の先行オーガナイザーとなること
    ◆ 新しい視点から、問題提起をすること
   以上の2点になります。
   
   今回は、この二点についてご説明しながら、
   心理学の勉強についての、我々のスタンスを
   知っていただきたいと思います。
   
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   2)【心理学勉強の先行オーガナイザーとなること】
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   心理系大学院の受験勉強では、
   基本概念の定義や歴史的経緯、具体的な研究例などを、
   コンパクトな形式でアウトプットすることが求められます。
   
   そのため、効率的な勉強を目指すと、
   どうしても参考書の内容をまとめて、暗記することのみに終始しがちです。
   
   ● しかし、暗記するだけでは実際に使える知識にはなりません。
   
   英語であれば、日本語の意味は答えられるが、スペルが書けない、
   どういうときに使うのか分からない、ということさえあります。
   
   使える知識とは、試験でいえば選択問題や論述問題など、
   様々な形式での出題に対して引き出すことが出来、
   自分の体験に基づいていて、自分の言葉で言い換えることもできる
   知識のことです。
   
   使える知識と使えない知識の違いは、
   その知識が、あなたの体験や知識とどのように関連付けされ、
   整理されているかによります。
   つまり、学んだ知識が整理され、
   様々な関連付けをされたデータベースとして、
   
   どこからでも参照できる構造を形作っていることが必要なのです。
   
   そうでなければ、応用の効かない一夜付けの知識として、
   試験が終わればいずれ忘れ去られてしまうでしょう。
   
   ● そこで登場するのが、先行オーガナイザーです。
   
   先行オーガナイザーとは、
   これから学ぶ概念に先行して提示する情報のことですね。
   
   勉強する前に、あらかじめ全体をイメージできるような情報を提示すると、
   その情報が、後に学習する概念を組織化(オーガナイズ)し、
   理解を促進するという考え方です。
   
   オーガナイザーは、学習内容を既存の知識に結びつけたり、
   学習者に、なにを学ぶことになるのかについての
   見通しを与えたりすることができます。
   
   心理学で言えば・・・
    ◆ ある概念が我々の日常にどう関係しているか
    ◆ 心理学全体の中で、どのような位置付けにあり
      どのような流れの中で出てきたのか
    ◆ それを勉強することが、あなたにとってどのような意味を持つか
   
   を示してくれるような情報になるでしょう。
   
   心理学をこれから学ぼうという人にとっても、
   心理学を継続的に学習していこうという人にとっても、
   知識の体制化を促進してくれるような情報は有益だということです。
   
   “勉強に役立つショートエッセイは、知識の体制化を促進する。”
   といっていいでしょう。
   
   受験生の皆さんも、心理学に興味をお持ちの皆さんも、
   少し立ち止まってチェックしてみましょう。
   
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「どんな勉強をしているだろうか?」
  
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   知識を体制化するために、どれくらいの時間を使っていますか?
   今している勉強は、どちらに位置付けられるでしょうか?
   
   時間がないからといって、教科書の暗記学習のみになってしまうと、
   勉強は果てしなく続く退屈な反復作業に過ぎなくなってしまいます。
   
   知識の体制化に役立つ情報は、その気になれば、
   世間にあふれています。
   
   彼氏・彼女の何気ない一言についても、
   心理学者の思考を働かせることが出来ます。
   (もっとも、それを相手に話すと嫌がられる場合も…。)
   
   興味のあるテーマについて書かれた新書サイズの心理学文献も
   助けになるはずです。
   
   どれも、楽しい作業のはずです。
   また、新しい発見もあるでしょう。
   
   それが、また勉強を続けようというモチベーションにつながっていくのです。
   
   
   もちろん「エッセイ号」でも、独自の立場から、
   知識の体制化に役立つ情報を
   提供していきたいと考えています。
   
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3)【新しい視点から、問題提起をすること】
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   先行オーガナイザーについてはここまでにして、
   続いて、問題提起についてご説明します。
   
   Clip!アカデミーはメールマガジンです。
   あまりに長く堅い文章だと読みづらくなるし、回数も限られるので、
   文献のように、多くの情報を詳細に論じることには不向きです。
   いくら勉強に役立つメルマガを作るにしても、
   教科書と同様の内容を配信するなら、
   手元にある教科書を読んでもらったほうが、
   皆さんにとって有意義であると我々は考えました。
   
   そのため、教科書的な内容をメールマガジンで配信するよりも、
   教科書ではフォローしずらい「問題提起的な内容」を配信する方が、
   読者の皆さんにとって役に立つだろうと考えています。
   
   ● 「問題提起」とは、皆さんが勉強している心理学の中から、
   理解を深めるために有効そうなテーマを見つけてきて、
     
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「こうしてみると、こんな風にも見えますよね」
     「これって面白いテーマだと思いませんか?」
     「これをどう考えますか?」

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と、問い掛けることです。
   
   なぜこんなことをするのかというと、
   皆さんに実際に勉強している知識を使って考えてみて欲しいからです。
   
   そのためには、わざわざ議論の余地のある、
   正解の出ない点を取り上げることすらあるかもしれません。
   
   特に心理学は、もともと「心」という、
   そもそもの定義からして意見が分かれるような、
   あいまいな現象を研究対象にしています。
   
   正解が存在するように問を立て、その正解に向かって仮説を立てて、
   検証していくという、通常の自然科学の手続きに収まりきらない部分が、
   多くあります。
 
   これはつまり、勉強する上でも、議論の余地がある、
   グレーゾーンな部分が多いということです。
   しかし、この議論の余地があるグレーゾーンこそ、
   心理学の最も心理学らしい点といえるわけです。
   
   その点について、自分で思考をめぐらせることは、
   答えが出ない場合でも、心理学自体への理解を深めてくれるでしょう。
   
   これは、ねらいがあってやっていることとはいえ、
   議論の余地のあるテーマは、書き手の側からすると、
   
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「そうじゃなくてこうだろう!」
   「いやこうだ!」
   
   「ああだ!」…etc.
   
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というご批判と反論の嵐を意味するので、
   今からどう受け取られるのか、内心ビクビクしています。
   
   それでも、
● 自分にも予備知識があり、議論の余地がある題材のとき、
    そのテーマについてああだこうだ考えたり、議論したりするのって、
    教科書を読むより楽しいと思いませんか?
   
   このような形式は過去にあまり例がない試みですが、
   実際に役に立つのではないかと考え、挑戦したいと思います。
   
   
   …以上、エッセイ号のねらいについて、2点をご説明しました。
   
   さあ、これが今、我々が皆さんの勉強に役立てるために考えた全てです。
   ここから先は、皆さん自身に教えていただければ幸いです。
   
    
       一緒に、心理学を面白くしていきませんか?
   
   
  
   次回第2回は、「問題号」をお送りします。
   
 
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送信者:臨床心理士指定大学院受験講座 
 http://www.clinicalpsychology.jp/  
 ※Clip!アカデミーの記載内容は臨床心理士指定大学院受験講座に帰属します。   
 無断転載・転用を禁止します。  

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