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2007年11月20日火曜日

【Clip!アカデミー】第101回:理論号「基礎心理学から2:無意味綴り(nonsense syllable)」

【Clip! アカデミー】 第101回 2007/11/20
 第1週 理論号「基礎心理学から2:無意味綴り(nonsense syllable)」

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           1)【現在地】
           2)【無意味綴り(nonsense syllable)】
           3)【解説:知識の種】
             【次回配信日】
             【参考文献】
             【編集後記】

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 ※【今回はこちら!】 第1週「理論号」… 知識のタネをまく
                 ↓  (用語説明から)
            第2週「応用号」… 知識の根を伸ばす 
      ↓  (具体例を中心に)
            第3週「展開号」… 知識をつなげる
                 ↓  (テーマを展開する)
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         (特別号が配信される場合があります)
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            ■ 第2サイクルへ続く ■

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1)【現在地】
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【現在のテーマ】 2巡目3ヶ月目 基礎心理学から2
        「基礎心理学から2:無意味綴り(nonsense syllable)」

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        1ヶ月目 心理学の歴史から
   2ヶ月目 基礎心理学から1
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 ● 第1週「理論」号
  「基礎心理学から2:無意味綴り(nonsense syllable)」はコチラ↓

 ~~~~~~~~~~【今週】~~~~~~~~~~~~~~

   用語説明は、知識のタネです。
   
   勉強、特に受験勉強においては、まずはたくさんのタネを
   自分の脳の中にまかなければなりません。
   
   タネは小さくてかまいません。

   逆に、完ぺき主義はいい結果を生みません。
   
   はじめはできるだけコンパクトな知識からはじめましょう。    
   
   しかし、そこで勉強は終わりではありません。

   そこからが、勉強のスタートなのです。      
   
   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


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2)【無意味綴り(nonsense syllable)】
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今回は基礎心理学から、
「無意味綴り(nonsense syllable)」
を通して、心理学について考えていきましょう。


============用語説明==============


エビングハウスが、
記憶の忘却に関する研究において作成した
実験材料である。

英語ならば「wos」、「xag」のように
母音をはさんで3文字、
日本語ならば、「ヨテ」、「トヒ」のような、
カタカナ2文字で作られるものが代表的。

日常において用いられる単語は、
その有意味性から学習も早く、
想起も容易になる。

そこでエビングハウスは、
上記のような無意味綴りを多数考案し、
リスト化した上で、
自分自身を被験者として無意味綴りを学習し、
定期的に忘却の程度を測定するという実験を
5年間にわたり繰り返した。

その結果は、保持曲線、または忘却曲線として知られている。

ここから、
記憶過程の心理学的研究が始まることとなった。

無意味綴りでも有意味度
は一定ではないことが分かっているが、
その点を補って、
現在でも研究に用いられている。


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3)【解説:知識の種】
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前回まで、連合という概念が、
どのように哲学からヴントやワトソンといった、
心理学者に受け継がれていったのか、
というテーマに触れました。

行動主義は、
連合から、観念や知覚といった、
主観的な要素を排除することで成立していきました。

それに対し、
エビングハウスの記憶保持の研究は、
知覚と観念、観念と観念の連合(連想)という概念を、
実験によって検証し、
心理学の中に導入していった、もうひとつの流れといえます。


無意味綴りは、
文字通り、言葉の有意味性を極力排し、
記憶過程における記銘(memorization)作業を
一定に保つ(統制する)ために用いられます。

意味のある単語や言葉の場合、
内容によって記銘や再生が容易だったりと、
作業に差が生じてしまうためです。

しかし、本来言葉は意味や文脈によって
活用されるのですから、
これは当然のことともいえます。

逆に、無意味綴りを延々と覚え続け、
思い出し続けるのは、
人間の記憶の用い方からすれば例外であり、
おそらくエビングハウスにとっても
かなりの苦痛を伴う作業だったのではないでしょうか。

しかしここには、
主観的な要素を極力統制しつつ、
記憶という人間の意識過程について、
科学的な研究を行おうという誠実さ、
真摯さが見て取れるように思います。

 
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【次回配信】
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   次回 【展開号】… 11月27日(火)にお送りする予定です。

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【参考文献】
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● 心理学辞典 中島義明 編 1999 有斐閣

● 心理学 鹿取廣人・杉本敏夫編 1996 東京大学出版会

● 心理学物語 テーマの歴史 R.C.ボールズ 著 富田達彦 訳
  2004 北大路出版


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【編集後記】
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エビングハウスは、
なぜ5年間も、孤独で苦痛な研究に耐えられたのか。

実際のところは、
歴史学者にも分からないところでしょう。

ただ、やはり、
精神活動を科学的な方法で研究することは可能である、
というフェヒナーのアイディアに感動し、
行動に駆り立てられた、
という仮説には、
ロマンがあるような気がします。

ただ、
エビングハウスはこの研究が評価され、
ベルリン大学に招かれますが、
結局他にはあまり研究自体をしていないようなので、
もともと評価を外に求めるタイプでは
なかったのかもしれません。

あるいは、5年間で燃え尽きてしまったのか。

皆さんはどう思いますか?



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送信者:臨床心理士指定大学院受験講座 
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