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2006年11月14日火曜日

【Clip!アカデミー】第61回:問題号「補足:心の未知の側面」

【Clip! アカデミー】 第61回  2006/11/14
第2週 問題号「補足:心の未知の側面」

◆提供:臨床心理士指定大学院受験講座
  http://www.clinicalpsychology.jp/
  
      ◆目次◆

            1)【前回のまとめ】
            2)【それでは問題です。】
         【Q1】「語りえないもの」についての問題
         【Q2】科学と「言葉にならないもの」についての問題
         【Q3】小説の実践に関する問題

              【次回配信日】
              【参考文献】
              【編集後記】



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   ○ ~~~~~~Clip!アカデミーサイクル~~~~~~ ○

    ◆ 【Clip!アカデミー】は、
     心理用語を紹介するだけの従来の心理系メルマガとは異なる、
     1ヶ月(3週)1サイクルで完結するユニークな
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            ■ 基本サイクル ■
            第1週「エッセイ号」…問題提起
                 ↓
 ※【今回はこちら!】 第2週「問題号」…練習問題 
      ↓
         第3週「解説号」…確認とフィードバック
                 ↓
           第4週 基本的にお休み
         (特別号が配信される場合があります)
               ↓
            ■ 第2サイクルへ続く ■

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1)【前回のまとめ】
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これまで【Clip!アカデミー】では、
心という、あいまいで捉えがたいものを、
心理学の先人たちがどのように捉えようとしてきたのか、
という点から、図式を立ててきました。

今回からは、補足的な捉え方として、
そうした心の未知の側面について、
できる限りの検討をしています。

心の未知の側面というのは、
まだ、心理学において、捉え切れていない領域を指します。

特に、”こころ”を実践的に
捉えようとする試み。

これらは実際には、科学より、
心理学よりも長い長い歴史を持っています。

そして、言葉では「語りえない」部分を
捉えようとしてきたという意味で、
常に科学と対比して語られる点で、
共通しています。

前回のエッセイ号では、
心を実践から捉えようとする分野として、
例えば文学や宗教、芸術の領域を挙げました。

そして、どのように”こころ”の、
特に、言葉では「語りえない」側面と向き合ってきたのか、
という点について、
今までの本メルマガのスタンスから、
補足的な検討を開始しています。

それをまとめたのが、以下の図式になります。


心の実践図(仮)
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●論理・科学→「語りえないもの」を「(仮に)語りえるものとみなして語る」
●物語・文学→「語りえないもの」を「語らないまま語ろうとする」
●宗教   →「語りえないもの」を「“語られたもの”として信じる」
●芸術   →「語りえないもの」を「語らないまま表現する」

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今回問題号では、
「語りえないもの」を巡る3つの問題について、
考えていきましょう。


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2)【それでは問題です】
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【Q1】「語りえないもの」についての問題

「語りえないものについては、沈黙しなければならない」
という命題で有名な哲学者は誰か。
以下の選択肢から適当なものを選びなさい。

=====選択肢======
 a. デカルト
 b. ソシュール
 c. ハイデッガー
 d. ヴィトゲンシュタイン
==============


【Q2】科学と「言葉にならないもの」についての問題

前回エッセイ号で述べた、
”科学は、「言葉にならないもの」を、
仮に語りうるものと見なすところからスタートする”、
ということは、言い換えると、どういうことか。
以下の選択肢から、もっとも適当と思われるものを選びなさい。

=============選択肢===============
 a. 科学として物事を捉えるためには
   仮説を立てる必要があるということ
 b. 反証可能でないものは、科学ではないということ
 c. 仮説の正しさを、確率的に割り出そうとするということ
===============================


【Q3】小説の実践に関する問題

以下の引用を読んで、以下の質問に答えなさい。

『社会科の授業で先生が「“昔”とはいつのことでしょう」
 という問題を出し、生徒全員に小さな紙に答えを書かせたときのことだ。
 集まった紙を先生がバラバラ見ながら、読んでいく。
「10年前、佐藤。100年前、山本さん、(略)」
こんな感じで続いていたのだが、Mさんの答えだけは違っていた。
「お母さんのお母さんのお母さんが生まれる前」』
          『書きあぐねている人のための小説入門』p.10

上記のエピソードついての文章のうち、
著者の意見ではないものは次のうちどれか選びなさい。

=============選択肢=================

a. 日常の中の、こうした些細なエピソードを拾い出すことが、
  小説の意味である。
b. Mさんのものは、小説の書き出しとして使える。
c. 「社会科の授業」という枠のなかでものを考えるようになっている
  小学4年生が、「昔とはいつ?」と訊かれれば、
  10年前とか、100年前と答えるのは当たり前だ。
d. Mさんの答えは、明らかに「異質」で、はっきり言って頭が悪い。 

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【次回配信】
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   次回 【解説号】… 11月21日(火)にお送りする予定です。

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【参考文献】
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● 絵でわかる現代思想 VALIS DEUX著 2000 日本実業出版社 

● 書きあぐねている人のための小説入門 保坂和志著 2003 草思社 


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【編集後記】
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今回、心理学をはみ出した、
文学やら、芸術、宗教といったものを扱い出して、
議論がどこに向かっているのか、
不安になっている人もいることでしょう。

キーワードは、実践、ということです。

実践というものは、
研究や理論では、どうしても捉えきれない部分を
持っています。

そして、心理学を語る上で、
これからは臨床心理学という実践の領域を、
ますます無視できなくなっています。

そして、実践の知という意味では、
特に芸術の領域は、
心理学に対して圧倒的な蓄積を持っています。

心理療法も、芸術に多くの恩恵を受けていることは、
関心のある方なら、ご存知のことと思います。

つまり、今回の検討は、
主に、そうした実践にまつわる部分を考えていく、
という意味で、一番面白い部分だともいえるでしょう。

もうしばらく、お付き合いを願います。


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送信者:臨床心理士指定大学院受験講座 
 http://www.clinicalpsychology.jp/  
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