【Clip! アカデミー】 第80回 2007/5/8
第2週 解答号「心理学の歴史から:フェヒナー」
◆提供:臨床心理士指定大学院受験講座◆
http://www.clinicalpsychology.jp/
◆目次◆
1)【現在地】
2)【論述問題】
3)【論述問題の解答】
【次回配信日】
【参考文献】
【編集後記】
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○ ~~~~~~Clip!アカデミーサイクル~~~~~~ ○
◆ 【Clip!アカデミー】は、
心理用語を紹介するだけの従来の心理系メルマガとは異なる、
1ヶ月(3週)1サイクルで完結するユニークな
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■ 基本サイクル ■
第1週「出題号」… タネをまく
↓ (基礎概念と論述問題)
※【今回はこちら!】 第2週「解答号」… 深める
↓ (論述問題の解説)
第3週「確認号」… つなげる
↓ (関連諸分野から)
第4週 基本的にお休み
(特別号が配信される場合があります)
↓
■ 第2サイクルへ続く ■
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1)【現在地】
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【現在のテーマ】 1ヶ月目 心理学の歴史から
「フェヒナー」
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0ヶ月目 (ガイダンス号)
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● 第1週「出題」号「心理学の歴史から:フェヒナー」はコチラ↓
http://k.d.mail-magazine.co.jp/t/k9wv/6059nxx0nb1ro1sb7i
● 第2週「解答」号「心理学の歴史から:フェヒナー」はコチラ↓
~~~~~~~【今週】~~~~~~~~
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2)【論述問題】
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「フェヒナーが精神物理学の体系化を夢見た理由について、
800字程度で論じなさい。」
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3)【論述問題の解答】
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精神物理学は、フェヒナーが主に感覚・知覚の領域において、
物理的刺激と感覚の間の関数関係を研究するために
提唱した学問である。
当時、デカルトの物心二元論は
物理的世界と精神的世界とを区別し、
精神的世界を観測不可能なものと考えた。
自然科学は、
それによって対象とするべき領域を明確にすることができた。
しかし同時に、
「観測可能な物理的世界と観測不可能な精神的世界とは、
どのようにつながっているのか」、
という難問を抱えることになったのである。
フェヒナーの精神物理学の体系化の試みは、
そのような難問の解決のために行われたものだったといえる。
物理学者であったフェヒナーは、
最終的に、物理的世界(身体)と精神的世界(心)の間に、
関数関係を発見することを目指した。
そうすれば、心でおきたことを、
物理的世界の現象に変換して、
物理的世界の法則から研究することが可能になるからである。
それが、彼が最終的に目指した
内的精神物理学であった。
そのために、彼はヴェーバーの研究に着目した。
それは、心と身体の関数関係に先立つ、
物理的刺激と感覚との間の関数関係を明示するための、
きっかけになると思われたのである。
このようにして、フェヒナーはヴェーバーの研究をさらに進め、
感覚の大きさが刺激の大きさの対数に比例するという、
ヴェーバー・フェヒナーの法則を得た。
彼はその過程で、
感覚を測定するための基準となる丁度可知差異や、
感覚を測定するための3つの精神物理的測定法を考案した。
それは、現在でも心理学研究のために用いられるが、
フェヒナーの夢見た、
心と身体の関数関係の発見という理念のためではなく、
感覚研究のための方法論として扱われている。
そのため、現在の精神物理学的研究は、
フェヒナーの精神物理学とは区別されている。
提唱者のフェヒナーは、
物理学者として教壇に立ちながらも、
詩人として作品を発表し、
心と体の関係について直観的なイメージを持っていた。
そのためフェヒナーにとって、
物理的世界と精神的世界を橋でつなぐことは、
自らの詩に客観的な根拠を与えることを意味したといえるだろう。
彼の目的は果たされることがなかったが、
この信念が、のちに心理学的な概念の尺度化への道を開き、
科学としての心理学の誕生を促したのである。(932字)
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【次回配信】
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次回 【確認号】… 5月15日(火)にお送りする予定です。
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【参考文献】
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● 心理学物語 -テーマの歴史- R・C・ボールズ著 2004 北大路書房
● キーワードコレクション 心理学 重野純 編 1994 新曜社
● 誠信心理学辞典 外林大作 辻正三 島津一夫 能見義博 編
1981 誠信書房
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【編集後記】
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====ご報告=====================
本メルマガ上でも告知をさせていただいた、
職業性ストレスに関する調査には、
多大なご協力を多くの皆様にいただきました。
長大な質問項目にも、
辛抱強くお付き合いいただき、感謝のきわみです。
ありがとうございました。
今回の調査は、尺度構成のための予備調査に当たります。
皆様にご協力いただいたデータは、
統計的分析にかけられ、
その中で、より短く妥当性・信頼性の高い
ストレス尺度を構成することになります。
心理学部のある大学では、
授業中に今回のような質問紙調査の依頼を受けることが
多くあります。
ネットと紙の違いもありますが、
大きな負担をかけたり、かけられたりしていたのだな、
と反省しつつ、
よい尺度を作れるよう、尽力していきたいと思います。
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今回は、解答号の第一回です。
メルマガ上だと、800字もかなり多い印象ですね。
その点も含めて、これから考えていきたいと思います。
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送信者:臨床心理士指定大学院受験講座
http://www.clinicalpsychology.jp/
※Clip!アカデミーの記載内容は臨床心理士指定大学院受験講座に帰属します。
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2007年5月8日火曜日
【Clip!アカデミー】第80回:解答号「心理学の歴史から:フェヒナー」
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