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2008年2月19日火曜日

【Clip!アカデミー】第111回:応用号「心理学史から:ジョン・B・ワトソン(J.B.Watson)」

【Clip! アカデミー】 第111回 2008/2/19
第2週 応用号 「心理学史から:ジョン・B・ワトソン(J.B.Watson)」

◆提供:臨床心理士指定大学院受験講座
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      ◆目次◆

           1)【現在地】
           2)【アルバート坊やの実験】
           3)【解説:知識の根っこ】
             【次回配信日】
             【参考文献】
             【編集後記】

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   ○ ~~~~~~Clip!アカデミーサイクル~~~~~~ ○

    ◆ 【Clip!アカデミー】は、
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     1ヶ月(3週)1サイクルで完結するユニークな
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            ■ 基本サイクル ■
            第1週「理論号」… 知識のタネをまく
                 ↓  (用語説明から)
 ※【今回はこちら!】 第2週「応用号」… 知識の根を伸ばす 
      ↓  (具体例を中心に)
            第3週「展開号」… 知識をつなげる
                 ↓  (テーマを展開する)
           第4週 基本的にお休み
         (特別号が配信される場合があります)
               ↓
            ■ 第2サイクルへ続く ■

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1)【現在地】
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【現在のテーマ】 3巡目1ヶ月目 心理学史から
        「ジョン・B・ワトソン(J.B.Watson)」

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  「心理学史から:ジョン・B・ワトソン(J.B.Watson)」はコチラ↓


  ~~~~~~~~~~【今週】~~~~~~~~~~~~~~

   知識のタネをまいたら、
   次にすることは、水をあげること。

   いろいろな方向から刺激してあげることで、
   知識を様々なイメージで膨らませていくことが出来るでしょう。

   応用号では、
   理論号で紹介した概念について、
   今度は具体例などを紹介しながら肉付けしていきます。

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2)【アルバート坊やの実験】
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ワトソンが、
助手のレイナーとともに行った実験についてまとめ、
成果を発表したのは
1920年のことでしたが、
それはアメリカで初めての、
古典的条件付けの成功例でした。

1913年に、
論文「行動主義者から見た心理学」
において新しい心理学の方向性を示唆し、
学会に大きな波紋を投げかけたものの、
パブロフの条件付けの追試は
まだ成功していなかったのです。


当時11ヶ月だった乳児は、
白ネズミに対する恐怖を
条件付けされることになりました。

白ネズミに手を伸ばすしぐさからは、
彼アルバートが、
白ネズミに恐怖を感じていないことが
確認できました。

一方で、突然の大きな音に対しては、
乳児が生まれつき持っている驚愕反応を示し、
泣き叫んで、這って逃げ出すという
行為が見られました。

アルバートが白ネズミに注意を向けたとき、
同時に鉄の棒をハンマーで思い切り叩いて驚かせる、
という手続きを繰り返した後、
アルバートは白ネズミを見ただけで、
泣いて逃げ出そうとするようになりました。

その後、アルバートは白ネズミだけでなく、
白ウサギなど白ネズミに類似のものにも、
同様の恐怖を示すようになりました。


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3)【解説:知識の根っこ】
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アルバート坊やの実験では、
乳児が持っている生得的な恐怖が、
古典的条件付けのプロセスによって拡大していくという、
ワトソンの主張を裏付ける結果が
見られることになりました。

生得的な恐怖とは、
大きな音に対する驚愕反応のことです。

そして、
刺激を同時に提示することによって、
生得的な恐怖は、
提示された刺激と連合し、
独立でも連合した恐怖を喚起するようになったのです。

ここでは、
     大きな音=無条件刺激
     大きな音への恐怖=無条件反応
です。

これに、
     白ネズミ=条件刺激
を連合させます。

すると、
       大きな音→恐怖
だったのが、
実験によって 大きな音→恐怖
       白ネズミ
となり、
最終的には、
       白ネズミ→恐怖(条件恐怖)

という条件付けを形成することになったのです。

このように、
無条件反応が古典的条件付け
によって拡大していくことを、
般化とよんでいます。


アルバート坊やの実験として知られる
この研究は、
条件付けの研究としては大成功でしたが、
大きな物議をかもしたのも事実です。


おそらく、
アルバートに両親がいれば、
このような実験には決して賛成しなかったでしょう。

また、
この実験の影響が
アルバートのその後の人生に、
どのように影を落としたのか、
我々は知らないからです。


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【次回配信】
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   次回 【展開号】… 2008年2月26日(火)にお送りする予定です。

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【参考文献】
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● 心理学 鹿取廣人・杉本敏夫編 1996 東京大学出版会

● 心理学物語 テーマの歴史 R.C.ボールズ 著 富田達彦 訳
  2004 北大路出版
 
● キーワードコレクション 心理学 重野純 編 1994 新曜社


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【編集後記】
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アルバート坊やの実験はよく知られています。

おそらく、
この研究がなければ、
行動主義心理学の歴史を語りえないほどに、
心理学の可能性を、
明瞭に語っているためでしょう。

しかし、
アルバート坊やに与えられた
恐怖条件付けはどうなったのか、
その後、アルバート坊やがどうなったのか、
参考書にはハッキリと書かれていない
ことが多いようです。

おそらく、
執筆者・編者も
かなり頭を悩ませているところかもしれません。

皆さんも、気になった方は、
ぜひご自分で調べてご覧になることを
お勧めします。

寡聞なため、
アメリカで、アルバート坊やのその後について、
なんらかの追跡調査が
されたのかどうか知らないのですが、
もしご存知の方がいらっしゃれば、
教えていただければと思います。


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送信者:臨床心理士指定大学院受験講座 
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