【Clip! アカデミー】 第38回2006/4/4
第2週 問題号「心の対象図あれこれ」
◆提供:臨床心理士指定大学院受験講座◆
http://www.clinicalpsychology.jp/
◆目次◆
1)【前回のまとめ】
2)【それでは問題です】
【Q1】対象の研究に関する問題
【Q2】基礎と臨床の比較に関する問題
【Q3】構成概念についての問題
【次回配信日】
【参考文献】
【編集後記】
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■ 基本サイクル ■
第1週「エッセイ号」…問題提起
↓
※【今回はこちら!】 第2週「問題号」…練習問題
↓
第3週「解説号」…確認とフィードバック
↓
第4週 基本的にお休み
(特別号が配信される場合があります)
↓
■ 第2サイクルへ続く ■
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1)【前回のまとめ】
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前回エッセイ号は、心の対象図検討の第2回をお送りしました。
34回でお送りした第1回目の検討では、
”こころ”を、これまでからは一歩引いた視点、
すなわち、”対象”との対比から現れてくるものとして
捉える試みをしました。
検討を通して、便宜的に立てたのが、
以下の図です。
● 心の対象図(仮)
=======================
時間的広がり
↑
| ┌-----┐ ┌----┐
| |”こころ”| ⇔ | 対象 |
| └-----┘ └----┘
←+-------------------→
| 空間的広がり
↓
=======================
第2回であった前回ではさらに進んで、
”対象”自体を、より詳細に、
「概念」と「実在」という側面から検討しました。
● 心の対象図2(仮)
=============================
┌-----┐ ┌-----------┐
|”こころ”| ⇔ | 対象 |
└-----┘ └-----------┘
↓
┌------┐ ┌-----┬-----┐
| 構成概念 | + | 概念 | 実在 |
└------┘ └-----┴-----┘
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自然科学
(大脳生理学等)
============
基礎心理学
=================
臨床心理学
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対象に、概念と実在の側面を置くと、
実在の側面は観察可能で科学的検証が有効な
側面になるでしょう。
概念の側面は、一見確かな事実に見えても、
我々の見方、捉え方によって変化するし、
変化させることが出来ます。
舞台セットを対象とすると、
それがベニヤ板(実在的側面)で出来ていても、
見る側は、それをベニヤ板にも、風車にも、
ドン・キホーテが突進していく竜にも、
見ることが出来る。
これは、我々の”こころ”の働きといえます。
基礎心理学は、自然科学における様々な成果を前提に、
こうした、科学的に捉えにくい側面を捉えるために、
構成概念という仕組みを作り、検証していく。
では臨床はどうか。
その辺を考えつつ、
考えを深めるための刺激剤、
問題号3問をごらんください。
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2)【それでは問題です】
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【Q1】 対象の研究に関する問題
以下の図のうち、対象の広がりを研究するために、
(A)と(B)に入る最も適当と思われる研究法の組み合わせを、
以下の選択肢から選びなさい。
● 心の対象図(仮)
=======================
時間的広がり ←(A)
↑
| ┌-----┐ ┌----┐
| |”こころ”| ⇔ | 対象 |
| └-----┘ └----┘
←+-------------------→
| 空間的広がり ←(B)
↓
=======================
======選択肢=======
(A) (B)
a. 横断的研究 コホート研究
b. 縦断的研究 コホート研究
c. 縦断的研究 横断的研究
d. コホート研究 縦断的研究
=================
【Q2】 基礎と臨床の比較に関する問題
(A)と(B)にはいるものとして、
もっとも適当な組み合わせを、
以下の選択肢から選びなさい。
基礎心理学
┌------┐ ┌-------┐
| 構成概念 | ← | “対象” |
└------┘ └-------┘
学習障害 ( A )
臨床心理学
┌------┐ ┌-------┐
| 構成概念 | → | “対象” |
└------┘ └-------┘
学習障害 ( B )
1 脳細胞の損傷 2 学校成績
3 観察や検査における個人差 4 その人自身
====選択肢=====
(A) (B)
a. 1 2
b. 1 3
c. 2 4
d. 3 4
============
【Q3】 構成概念についての問題
「血液型占い」を、構成概念として見ると、
その前提には、以下のような対象が存在すると考えられる。
================================
【構成概念】 ∥ 【概念】 | 【実在】
∥ |
血液型パーソナリティ ∥「A型」「B型」 | ヘモグロビンタイプ
∥「O型」「AB型」 |
================================
上の図の説明として最も適切な文章を、以下の選択肢から選びなさい。
==============選択肢=====================
a. 血液型占いは、これまで十分に
科学的検証を経てきたパーソナリティ類型である。
b. 赤血球のヘモグロビンのタイプが性格を決定する
c. 血液型パーソナリティという構成概念は、
十分な科学的根拠を持つとはいえない。
d. 科学的根拠に乏しい血液型占いを、個人に当てはめるのは無駄である。
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【次回配信】
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次回 【解説号】… 4月11日(火)にお送りする予定です。
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【参考文献】
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● 流れを読む心理学史 世界と日本の心理学 サトウタツヤ 高砂美樹
2003 有斐閣
● 心理学研究法 心を見つめる科学のまなざし 高野陽太郎・岡隆 編
2004 有斐閣
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【編集後記】
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先週の雨で散ってしまうかと思われた桜が、
4月に入った今も、まだ元気に咲いています。
いよいよ、新しい始まりの4月、
入学式、入社式、配置転換など、
立場が変わる人が多いかと思います。
新しい職場へと、胸を膨らませて向かう
臨床家1年生も多いでしょう。
…こんな文章を読みながら、
自分にはなにも変化がない、
晴れやかな気持ちにはなれないな、
とちょっと残念な気持ちの皆さん。
特に、これから心理学の勉強を始めようという皆さん。
様々な気持ちを胸に収めて、
桜を見ながら、こころの中で、
第一歩を踏み出しましょう。
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送信者:臨床心理士指定大学院受験講座
http://www.clinicalpsychology.jp/
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2006年4月4日火曜日
【Clip!アカデミー】第38回:問題号「心の対象図あれこれ」
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