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2006年8月22日火曜日

【Clip!アカデミー】第52回:問題号「心の物語図を立ち上げる」

【Clip! アカデミー】 第52回 2006/08/22
第2週 問題号「心の物語図を立ち上げる」
◆提供:臨床心理士指定大学院受験講座
  http://www.clinicalpsychology.jp/

  
      ◆目次◆

            1)【前回のまとめ】
            2)【それでは問題です】
           【Q1】知覚に関する問題
           【Q2】物語論の学問的根拠に関する問題
           【Q3】ナラティブに関する問題
              【次回配信日】
              【参考文献】
              【編集後記】


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   ○ ~~~~~~Clip!アカデミーサイクル~~~~~~ ○

    ◆ 【Clip!アカデミー】は、
     心理用語を紹介するだけの従来の心理系メルマガとは異なる、
     1ヶ月(3週)1サイクルで完結するユニークな
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            ■ 基本サイクル ■
            第1週「エッセイ号」…問題提起
                 ↓
 ※【今回はこちら!】 第2週「問題号」…練習問題 
      ↓
         第3週「解説号」…確認とフィードバック
                 ↓
           第4週 基本的にお休み
         (特別号が配信される場合があります)
               ↓
            ■ 第2サイクルへ続く ■

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1)【前回のまとめ】
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”こころ”を、様々な側面から捉えようと、
これまでいろいろな試みを行ってきた本メルマガですが、
前回から、心の物語的側面を追っています。


あやふやで、よく分からない”こころ”。

心理学は、”こころ”を対象にするといわれながら、
我々は、”こころ”がどのようなものか、
研究の対象としても、よく知りません。

もっとも、よく分かっていれば研究する必要もないわけですが、
よい研究をするには、
研究の対象を、どのように捉えるかに、
大きく影響されるのです。

それなのに、”こころ”はうまく捉えられないから、
研究しようとすると、困ってしまうのです。

そこで必要なのは、
先人たちが、どのような捉え方をしているか、
の全体像を、知っておくこと。

それが、心理学の基礎を学ぶということです。

その上で、自分がしたい捉え方は、
そのどこに位置付くのかを考えること。

これが、心理学の中に身を置く、
ということになるでしょう。

このメルマガが、
その一助になればと考えています。

前回エッセイ号では、
”こころ”の在り様を、物語という側面から捉えるための、
全体的なイメージを取り上げました。

今回の問題号では、
そうした見方を裏付けるような、
基本事項を取り上げた問題をお届けします。


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2)【それでは問題です。】
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【Q1】知覚に関する問題

ヘルムホルツが著作「」で提唱し、
現在でも支持されている概念を、
以下の選択肢から選びなさい。

     ======選択肢======

      a.知覚的推論
      b. 潜在的知覚
      c. エコロジカルアプローチ

     ===============


【Q2】物語論の学問的根拠に関する問題

物語について、科学的に論じようとする場合、
依拠できる学問領域はどれか。
次の選択肢のうちから、もっとも適当ではないものを、
ひとつ選びなさい。

     ===選択肢===
 
      a.文化人類学
      b.文学
      c.社会学
      d.言語学

     =========


【Q3】ナラティブについての問題

ナラティブを巡る以下の文章の中で、
内容の間違っているものはどれか。
最も適当なものを、選択肢の中から選びなさい。

 =============選択肢===========

  a. 物語を語ることを、ナラティブという。

  b. NBMは、近年盛んになってきた、
    ナラティブベイスドメディスンの略である。

  c. ナラティブアプローチは、
    社会構成主義へのアンチテーゼとして提唱された。

  d. ナラティブを重視するのは、
    ナラティブ・セラピストたちだけではない。

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【次回配信】
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   次回 【解説号】… 8月29日(火)にお送りする予定です。

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【参考文献】
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 ● 現代心理学「理論」辞典 中島義明 2001 朝倉書店

 ● Mind Hacks 実験で知る脳と心のシステム 2005 
   トム・スタッフォード 著 オライリージャパン

 ● ナラティブ・セラピーの世界 小森 康永 1999 日本評論社 

 ● 人生を物語る-生成のライフヒストリー- やまだようこ 編 2000
   ミネルヴァ書房

 ● あなたへの社会構成主義 ケネス・J・ガーゲン 2004 ナカニシヤ出版

 ● わかりたいあなたのための現代思想・入門 小阪 修平 志賀 隆生 
   竹田 青嗣著 2000 宝島社
 

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【編集後記】
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語る、という行為は、
社会的な行為といて我々の全生活に関わってくる行為です。

だからこそ、
人間の心の在り様そのものに関わってくるほど、
大きな視点になるのですが、
実は、臨床心理学でいうと、マイナーな視点になるかと思います。

逆に、社会学的、思想的な訓練を受けている、
社会学者や人類学者は、
こうした視点から、臨床行為に対して、
発言をし始めています。

社会という大きな場の中に、
現在の心理学がどのように位置付くか、
これも諸説入り乱れる難しい問題ですが、
心理学を学ぶ人間ひとりひとりが考える必要が
あることだと思います。

ただし、その場合、
あくまで現場や、
クライエントに何を提示できるか、
という足場から離れないことが、
現場で働く心理の専門家には求められているのではないでしょうか。

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送信者:臨床心理士指定大学院受験講座 
 http://www.clinicalpsychology.jp/  
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