【Clip! アカデミー】 第67回 2006/1/9
第2週 問題号「心の未知の側面と取り組む」
◆提供:臨床心理士指定大学院受験講座◆
http://www.clinicalpsychology.jp/
◆目次◆
1)【前回のまとめ】
2)【それでは問題です】
【Q1】心理学モデルについての問題
【Q2】事例と理論についての問題
【Q3】想像力に関する問題
【次回配信日】
【参考文献】
【編集後記】
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○ ~~~~~~Clip!アカデミーサイクル~~~~~~ ○
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■ 基本サイクル ■
第1週「エッセイ号」…問題提起
↓
※【今回はこちら!】 第2週「問題号」…練習問題
↓
第3週「解説号」…確認とフィードバック
↓
第4週 基本的にお休み
(特別号が配信される場合があります)
↓
■ 第2サイクルへ続く ■
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1)【前回のまとめ】
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心の実践図(仮)
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●論理・科学→「語りえないもの」を「(仮に)語りえるものとみなして語る」
●物語・文学→「語りえないもの」を「語らないまま語ろうとする」
●宗教 →「語りえないもの」を「“語られたもの”として信じる」
●芸術 →「語りえないもの」を「語らないまま表現する」
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心の実践図2(仮)
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○「語りえないもの」に対する実践
●物語・文学→「語らないまま語ろうとする」
●宗教 →「“語られたもの”として信じる」
●芸術 →「語らないまま表現する」
↓
○実践を自覚・検証・修正する手段
●論理・科学→「(仮に)語りえるものとみなして語る」
↓
◎心理学的実践=心理臨床
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現在、「語りえないもの」(=心の未知の側面)
からの検討を行っています。
第3回目のエッセイ号となった前回は、
検討のそうまとめとして、
「語りえないもの」との取り組みとしての心理臨床実践について、
その限界と行く末について検討していきました。
「人の心を理解する学問」というイメージで
語られることの多い心理学、
特にその中でも臨床心理学が、
果たして実際に、「人の心」=ここでは他人の気持ちを、
説明することが出来るのか。
それは、突き詰めていくと、
否、という答えしか出てきません。
そして、心理臨床家は「人の心を理解」できるか、
という地点まで行くと、
答えはグレーゾーンへと突入していきます。
答えはNoでもあり、Yesでもある。
どこまで行っても、
心理学を用いて人の心を理解することはできないでしょう。
それは、どんなに度の強いメガネをかけても、
そのせいで外国語の本の内容を理解できるようには
ならない、ということです。
心理学は心を日常とは違った角度から見るための道具であり、
最終的に、人の心について、
それまでとは異なる視野を与えるのは、
本人の想像力なのではないか。
その意味では、
用いる道具が違うだけで、
他の職業やアプローチとなんら変わるところはない。
そこでようやく、
「それでは、他のアプローチとは異なる、
心理学にしか見えない景色とはどんなものか」
という問いを考えることができそうです。
以上が、前回の趣旨でした。
今回は、上述のエッセイ号の細部について、
より詳細な議論を進めていくための補足問題です。
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2)【それでは問題です】
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【Q1】心理学モデルについての問題
心理学において、ある現象の因果関係を説明するモデルを
構築するためによく用いられる統計的手法として、
もっとも適当なものを、
以下の選択肢からひとつ選びなさい。
====選択肢=====
a. 因子分析
b. パス解析
c. 重回帰分析
d. 共分散構造解析
============
【Q2】事例と理論についての問題
ある人が、パートナーから
「逃げようと思えば逃げられるのに、逃げようとしない」場面を、
心理学理論から説明するとしたら、
もっとも適当でないものは、どれか。
以下の選択肢から1つ選びなさい。
=======選択肢========
a. オペラント条件付けが生じている
b. ダブルバインド状況にある
c. 内的要因に原因帰属させている
d. 共依存が生じている
==================
【Q3】想像力に関する問題
自閉症スペクトラムの特徴として、
「社会性」「コミュニケーション」
「想像力とそれにともなう行動」の3つ組み
の障害が強調される。
ここでいう「想像力」の障害とは、
どのような意味か。
以下の選択肢から、もっとも不適切な
ものをひとつ選びなさい。
========選択肢=========
a. 他人の気持ちを推測することが難しい
b. 想像する能力の欠如
c. 反復的で常同的な行動へのこだわり
d. 興味や行動の限局
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【次回配信】
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次回 【解説号】… 1月16日(火)にお送りする予定です。
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【参考文献】
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● DSM-IV-TR精神疾患の分類と診断の手引 American Psychiatric Association
高橋三郎・大野裕・染矢俊幸訳 1994 医学書院
● あなたにもできるデータの処理と解析 岩渕千明編著 1997 福村出版
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【編集後記】
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前回エッセイ号で扱っている事柄は、
当たり前といえば当たり前のことがらです。
ただ、実践を通さずに理論や知識だけから
同様の結果を導き出そうとすると、
前回のような回りくどい話になります。
その意味で、実践の持つ性質を、
よく表しているといえるかもしれません。
ただ、ここでいう実践とは、
特別高度な経験、特別な体験を指している
わけではありません。
他人の気持ちを理解しようとすることは、
我々が日々行っている実践の最たるものです。
自分が生きている日常の中の「当たり前」。
そこにきちんとつなげていくことが、
専門性を日常に役立てるための重要な仕事
であるように思います。
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送信者:臨床心理士指定大学院受験講座
http://www.clinicalpsychology.jp/
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2007年1月9日火曜日
【Clip!アカデミー】第67回:問題号「心の未知の側面と取り組む」
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