【Clip! アカデミー】 第70号 2007/2/6
第2週 問題号「心の総合図は作りえるか?」
◆提供:臨床心理士指定大学院受験講座◆
http://www.clinicalpsychology.jp/
◆目次◆
1)【前回のまとめ】
2)【それでは問題です】
【Q1】パラダイムに関する問題
【Q2】プレ・パラダイム状態に関する問題
【Q3】学び方に関する問題
【次回配信日】
【参考文献】
【編集後記】
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○ ~~~~~~Clip!アカデミーサイクル~~~~~~ ○
◆ 【Clip!アカデミー】は、
心理用語を紹介するだけの従来の心理系メルマガとは異なる、
1ヶ月(3週)1サイクルで完結するユニークな
無料心理学メールマガジンです。
■ 基本サイクル ■
第1週「エッセイ号」…問題提起
↓
※【今回はこちら!】 第2週「問題号」…練習問題
↓
第3週「解説号」…確認とフィードバック
↓
第4週 基本的にお休み
(特別号が配信される場合があります)
↓
■ 第2サイクルへ続く ■
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1)【前回のまとめ】
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前回から、新章がスタートしました。
今回は、「心の総合図」についての検討です。
もともと、本メルマガの
「図式を立てて、それを検討する」というスタイルは、
心理学における心の様々な捉え方を、
ひとつの図で表せないか、
という発想から始まりました。
しかし、実際にやってみると、
様々な不都合が発生します。
例えば、心の構造を、会社に例えて
考えてみるとどうなるか。
これは、入門書等でよく見るようなものです。
しかし、この図式はどうしても、
心を還元主義的に見る視点を前提としています。
心を、いくつかの要素や部品に分解すれば
捉えられる、という考え方です。
これだと結局、
心の非還元主義的な捉え方が表せないのです。
このようにして、
ひとつの捉え方から図式を作ると、
それでは捉えきれない部分が、
どうしても出てくることが分かります。
しかし、
もともと心というものは、
そのようなあいまいなものであり、
ひとつの捉え方では、捉えきれないものなのかもしれない。
クーンのパラダイム論を当てはめるならば、
心理学は、複数のサブパラダイムが並立する、
プレ・パラダイム状態ということになります。
そのような前提のもと、
心を捉えるための様々な図式を立ててきました。
もし、心がどこまで行っても
捉えきれるものではないのであれば、
この図式も、永遠に続けていけることになります。
それを、ここまで積み重ねてきた中で、
あえてイメージにしてみると、
以下のような図式になるかもしれません。
●【心の総合図】(イメージ)
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□
□
■ ■ □
■ ■ □
■ * * * * ■ □
□ * “心” * ■ □
□ * ■ □
□ * + + ■ ■ □
□ □
□ □
□ □
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*や□のそれぞれ…独立した“こころ”の捉え方
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このようにして、
”こころ”をひとつの図式で捉えようとするならば、
決して完結しない図になるでしょう。
他の自然科学や、
基礎心理学領域は、
この中の、ひとつの捉え方=パラダイム
にしたがって、研究を積み重ねていきます。
臨床心理学を学ぶ上では、
はたして、ひとつのパラダイムだけに
したがっていられるのか。
このような問いを残しつつ、
今週は、問題号をお届けします。
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2)【それでは問題です】
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【Q1】パラダイムに関する問題
パラダイムを構成する要因として
もっとも不適当なものを、
以下の選択肢からひとつ選びなさい。
====選択肢====
a. 研究の手続き
b. 教科書
c. 研究成果
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【Q2】プレ・パラダイム状態に関する問題
心理学領域の研究者のなかで、
プレ・パラダイム状態の影響を、
もっとも受けるのは誰か。
以下の選択肢から、最も適当なものを選びなさい。
====選択肢====
a. 社会心理学者
b. 実験心理学者
c. 臨床心理学者
d. 精神分析学者
===========
【Q3】学び方に関する問題
学問を学ぶ順序として最も適当なものを、
以下の選択肢からひとつ選びなさい。
A)自分のスタンスを自覚する
B)さまざまな視点から書かれた新書を読む
C)さまざまな視点を相対化する視点を身につける
D)教科書の内容を覚える
======選択肢======
1) 2) 3) 4)
a. D → A → B → C
b. D → B → C → A
c. A → B → C → D
d. A → B → D → C
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【次回配信】
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次回 【解説号】… 2月13日(火)にお送りする予定です。
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【参考文献】
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● 現代心理学〈理論〉事典 2001 中島義明 編 朝倉書店
● 流れを読む心理学史 世界と日本の心理学 サトウタツヤ 高砂美樹
2003 有斐閣
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【編集後記】
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臨床心理学や、
臨床心理士には、アイデンティティの不安定さ、
が常に付きまとうように思われます。
それが、新しい領域だからなのか、
それとも、領域に固有のあり方なのか。
それはまた、ハッキリしない部分です。
しかし、ここでは、
それ自体が、臨床心理学の在り方なのではないか、
という仮定から話を進めています。
そして、もちろん、
このように感じていない臨床心理学者、
臨床心理士も、たくさんいるだろうと思います。
その点については、
解説号でも若干のフォローをする予定でいます。
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送信者:臨床心理士指定大学院受験講座
http://www.clinicalpsychology.jp/
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2007年2月6日火曜日
【Clip!アカデミー】第70回:問題号「心の総合図は作りえるか?」
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