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2008年1月15日火曜日

【Clip!アカデミー】第107回:理論号「心理学研究法から:条件統制(condition-control)」

【Clip! アカデミー】 第107回 2008/1/15
第1週 理論号「心理学研究法から:条件統制(condition-control)」

◆提供:臨床心理士指定大学院受験講座
 http://www.clinicalpsychology.jp/

  
      ◆目次◆
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           1)【現在地】
     2)【心理学研究法から:条件統制(condition-control)】
           3)【解説:知識の種】
             【次回配信日】
             【参考文献】
             【編集後記】

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 ※【今回はこちら!】 第1週「理論号」… 知識のタネをまく
                 ↓  (用語説明から)
            第2週「応用号」… 知識の根を伸ばす 
      ↓  (具体例を中心に)
            第3週「展開号」… 知識をつなげる
                 ↓  (テーマを展開する)
           第4週 基本的にお休み
         (特別号が配信される場合があります)
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            ■ 第2サイクルへ続く ■

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   今後とも臨床心理士指定大学院受験講座を
   よろしくお願いいたします。

                  Clip!アカデミー事務局


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1)【現在地】
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【現在のテーマ】 2巡目5ヶ月目 臨床心理学から
        「心理学研究法から:条件統制(condition-control)」

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 ● 第1週「理論」号
  「心理学研究法から:条件統制(condition-control)」はコチラ↓

   ~~~~~~~~~~【今週】~~~~~~~~~~~~~~

   用語説明は、知識のタネです。
   
   勉強、特に受験勉強においては、まずはたくさんのタネを
   自分の脳の中にまかなければなりません。
   
   タネは小さくてかまいません。

   逆に、完ぺき主義はいい結果を生みません。
   
   はじめはできるだけコンパクトな知識からはじめましょう。    
   
   しかし、そこで勉強は終わりではありません。

   そこからが、勉強のスタートなのです。     
   
   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


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2)【心理学研究法から:条件統制(condition-control)】
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今回は心理学研究法から、
「条件統制(condition-control)」
を通して、心理学について考えていきましょう。


============用語説明==============


条件統制とは、実験研究において、
観察したい現象に影響を及ぼす様々な条件を
制御し、実験環境を一定に保つ事を指す。

ある現象Aの原因が条件Bであることが
想定できる場合、
最終的にはAとBの間の因果関係を証明することが
研究の目的となる。

現象Aは通常様々な条件に影響されている。

条件Bが直接の原因であるかどうかを証明するためには、
理論上他の条件をすべて統制した上で、
条件Bが存在する場合と、存在しない場合、
あるいは量的な変化によって比較する必要がある。

この際、条件Bの有無を独立変数と呼び、
条件Bありの集団を実験群、なしの群を統制群と呼ぶ。

そのほかの条件がまったく均質な環境において、
条件Bの有無が、現象Aの有無を左右するならば、
BはAの原因である、という主張を支持することが可能となる。


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3)【解説:知識の種】
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条件統制は、実験と呼ばれる研究手続きのもっとも
肝心な点です。

「実験」のコンセプトは、
ほかの点ではすべてが同じ条件の元で、
ある一点だけが異なるならば、
その結果生じた現象の原因を特定できるはずだ、
というものです。

しかし、事実上、
すべてを同じ条件にすることは、
非常に困難です。

そのために様々な工夫と努力が払われてきました。

統制の工夫としては、

●除去化
●恒常化
●独立変数化
●均衡化
●統計的調整化

などが知られています。

除去化、恒常化は、
不要な条件を持っていない被験者を選んだり、
逆に同じだけ持っている被験者を選ぶことによる統制です。

独立変数化は、
その条件を独立変数に格上げして、
観察の対象とすることをさします。

均衡化は、
被験者の割当などにおいて、
実験群と統制群、
全体でみたときにその条件(=剰余変数)が
相殺し合うように計画することです。

実験群と統制群で、男女比が同じならば、
性別という変数は相殺され、影響は同一であるはずです。

統計的調整化
共分散分析などの統計処理を用いることでも、
剰余変数の影響を減らすことが出来ます。

これらをすべて行うかどうかは、
どのような目的で、何を知りたいかによります。

しかし、研究においては、
常に何を統制し、何を見るか、
がもっとも重要な要素であることを、
意識している必要があるでしょう。

 
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【次回配信】
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   次回 【応用号】… 2008年1月22日(火)にお送りする予定です。

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【参考文献】
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● 心理学辞典 中島義明 編 1999 有斐閣


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【編集後記】
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今回は、統制という、少し大きな概念に注目しています。

心理学は科学か否か、という議論は、
長年心理学の内外で問題となってきましたが、
その理由のひとつに、
統制の問題があります。

心は統制できるのか否か。

あるいは、統制してしまっては、
心について意味のあることがいえないのではないか。

著名な心理学研究、
たとえば、無意味綴りについて考えてみてください。

結局、意味のある心理学研究はすべて、
この問いに、新しい解決を見出したものばかり
なのです。

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送信者:臨床心理士指定大学院受験講座 
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