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2008年4月8日火曜日

【Clip!アカデミー】第116回:理論号「基礎心理学から2:学習(learning)」

【Clip! アカデミー】 第116回 2008/4/8
第1週 理論号 「基礎心理学から2:学習(learning)」

◆提供:臨床心理士指定大学院受験講座◆ http://www.clinicalpsychology.jp/

  
      ◆目次◆

           1)【現在地】
           2)【学習(learning)】
           3)【解説:知識の種】
             【次回配信日】
             【参考文献】
             【編集後記】

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   ○ ~~~~~~Clip!アカデミーサイクル~~~~~~ ○

    ◆ 【Clip!アカデミー】は、
     心理用語を紹介するだけの従来の心理系メルマガとは異なる、
     1ヶ月(3週)1サイクルで完結するユニークな
     無料心理学メールマガジンです。
   
            ■ 基本サイクル ■
 ※【今回はこちら!】 第1週「理論号」… 知識のタネをまく
                 ↓  (用語説明から)
            第2週「応用号」… 知識の根を伸ばす 
      ↓  (具体例を中心に)
            第3週「展開号」… 知識をつなげる
                 ↓  (テーマを展開する)
           第4週 基本的にお休み
         (特別号が配信される場合があります)
               ↓
            ■ 第2サイクルへ続く ■

   ○ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  ○

 ※ 【初めてお読みになる方は、こちらもご覧ください。】

 ● 0ヶ月目 ガイダンス号
   http://clipseminar.blogspot.com/2007/04/clip.html

 ● 0ヶ月目 ガイダンス号2
   http://clipseminar.blogspot.com/2007/09/94clip.html 


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1)【現在地】
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【現在のテーマ】 3巡目3ヶ月目 基礎心理から2
         「学習(learning)」

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        0ヶ月目 (ガイダンス号)   
        1ヶ月目 心理学の歴史から
        2ヶ月目 基礎心理学から1
  【NOW!】3ヶ月目 基礎心理学から2
    |   4ヶ月目 臨床心理学から
    |   5ヶ月目 心理学研究法から 
   |    ↓
    |  【※違うテーマではじめから繰り返します。】
   |  ======================
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「基礎心理学から2:学習(learning)」はコチラ↓


   ~~~~~~~~~~【今週】~~~~~~~~~~~~~~

   用語説明は、知識のタネです。
   
   勉強、特に受験勉強においては、まずはたくさんのタネを
   自分の脳の中にまかなければなりません。
   
   タネは小さくてかまいません。

   逆に、完ぺき主義はいい結果を生みません。
   
   はじめはできるだけコンパクトな知識からはじめましょう。    
   
   しかし、そこで勉強は終わりではありません。

   そこからが、勉強のスタートなのです。    
   
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2)【学習(learning)】
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学習とは、
経験によって個体内で生じる
比較的永続的な行動の変容であり、
生理的変化としての発達や成熟とは区別される。

また、疲労や空腹による行動の変容も、
それ自体は一時的なものとして、
学習からは除外される。

生得的行動に含まれる本能や反射が、
主に遺伝的要因に規定されるのに対し、
学習によって習得された行動は、
経験や環境によって規定される部分が大きい。

また、原生生物や虫類などが、
比較的単純な生得的行動に大きく依存するのに対し、
魚類や爬虫類、鳥類などは複雑な本能的行動を発達させており、
哺乳類や霊長類に至っては、
学習に基づく習得的行動が重要な役割を占めている。

走性や反射といった生得的行動は、
中枢神経を介さず刺激が直接行動を引き起こす。

一方、学習によって習得される行動の多くは、
刺激が中枢神経による複雑な処理を経て引き起こされる。

その処理のメカニズムやプロセスを
解明することが、
学習を研究することの重要なテーマとなる。

そのアプローチは、
以下のように多岐に及んでいる。

●パブロフの条件付け実験に代表される、
 行動主義的なアプローチ

●エビングハウスの無意味綴りの実験に代表される、
 記憶や知覚など、個々の認知機能や、
 技能習得に関する研究

●学習における生得的要因を重視した
 エソロジーや発達心理学における研究

●人工知能やニューラルネットワークなどを通した、
 高次認知機能についての研究


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3)【解説:知識の種】
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学習理論というと、
行動主義的な条件付け理論が思いつくほどに、
学習の分野における
行動主義の貢献と影響は大きいのですが、
一歩引いて俯瞰的な視点から全体を捉えることにも、
大きな意味があります。

そのとき、
とくに生得的な行動と、
習得的な行動という対立軸は、
両者の違いを明確にしてくれる、
という意味で有用な視点となるでしょう。

現に、学習に関する研究自体が、
人間はどこまでが経験によって規定されているのか、
どこまでが、
学習によって変えられるのか、
という問題関心に、
大きく牽引されてきたということが出来ます。

その過程で、
氏か育ちか、についての議論が、
主に行動主義者と発達心理学者の間で
繰り返し行われました。

現在では、
生得的に大きく規定された本能的行動も、
学習と無関係には成立せず、
学習においても、
生得的な基盤が無視できないことは、
共通の了解事項になっています。


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【次回配信】
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   次回 【応用号】… 2008年4月15日(火)にお送りする予定です。

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【参考文献】
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● 心理学辞典 中島義明 編 1999 有斐閣

● 誠信 心理学辞典 外林大作 辻正三 島津一夫 能見義博 編
  1981 誠信書房
 
● キーワードコレクション 心理学 重野純 編 1994 新曜社


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【編集後記】
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人間を規定するものは何か、と問うた時、
環境か遺伝か、氏か育ちか、
という議論は、
心理学に限らず、
人類にとって長年の関心事になってきました。

人間は環境に規定され、
学習によって変えられる、
という考え方は、
人間の資質を、
階級や社会階層に帰属させてきた
社会にとっては、
単なる学問上の議論には終わらなかったためです。

ただし、
新しい視点とは、
ある程度偏った断定や区別から、
エネルギーを得なければ、
生み出されないものかもしれない、
というう点については、
常に意識している必要があるでしょう。

たとえ完全に正しいとは思っていなくても、
必要悪として「言い切る」ということは、
ときに必要になることがあります。

それが学説として、
歴史的に残ってしまうところに、
学問の難しさがあるかもしれません。

皆さんはそれをどう感じますか。


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送信者:臨床心理士指定大学院受験講座  http://www.clinicalpsychology.jp/    ※Clip!アカデミーの記載内容は臨床心理士指定大学院受験講座 に帰属します。無断転載・転用を禁止します。

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