【Clip! アカデミー】 第119回 2008/5/6
第1週 理論号 「臨床心理学から:行動療法(Behavior Therapy)」
◆提供:臨床心理士指定大学院受験講座◆ http://www.clinicalpsychology.jp/
◆目次◆
1)【現在地】
2)【行動療法(Behavior Therapy)】
3)【解説:知識の種】
【次回配信日】
【参考文献】
【編集後記】
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○ ~~~~~~Clip!アカデミーサイクル~~~~~~ ○
◆ 【Clip!アカデミー】は、
心理用語を紹介するだけの従来の心理系メルマガとは異なる、
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■ 基本サイクル ■
※【今回はこちら!】 第1週「理論号」… 知識のタネをまく
↓ (用語説明から)
第2週「応用号」… 知識の根を伸ばす
↓ (具体例を中心に)
第3週「展開号」… 知識をつなげる
↓ (テーマを展開する)
第4週 基本的にお休み
(特別号が配信される場合があります)
↓
■ 第2サイクルへ続く ■
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● 0ヶ月目 ガイダンス号
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1)【現在地】
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【現在のテーマ】 3巡目4ヶ月目 臨床心理学から
「行動療法(Behavior Therapy)」
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0ヶ月目 (ガイダンス号)
1ヶ月目 心理学の歴史から
2ヶ月目 基礎心理学から1
3ヶ月目 基礎心理学から2
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~~~~~~~~~~【今週】~~~~~~~~~~~~~~
用語説明は、知識のタネです。
勉強、特に受験勉強においては、まずはたくさんのタネを
自分の脳の中にまかなければなりません。
タネは小さくてかまいません。
逆に、完ぺき主義はいい結果を生みません。
はじめはできるだけコンパクトな知識からはじめましょう。
しかし、そこで勉強は終わりではありません。
そこからが、勉強のスタートなのです。
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2)【行動療法(Behavior Therapy)】
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今回は臨床心理学から、
「行動療法(Behavior Therapy)」
を通して、心理学について考えていきましょう。
============用語説明==============
行動療法は、
行動主義の影響の下で発展した学習理論を基礎に、
科学的検証のもとに、
個人の不適応行動の除去や、適応行動の強化など、
行動の変容を目指す心理療法的実践の、
総称である。
行動療法においては、
無意識や人格といった、
従来の心理療法において、
不適応行動の背後にあるとされてきた要因には触れない。
ターゲットとなる行動の、
動因やレパートリーを観察・分析し、
オペラント条件付けや古典的条件付け、モデリングなど、
学習理論の概念を用いて、
不適応行動を消去したり、
段階的に適応行動を形成していくことで、
問題の解決を目指す。
代表なものとしては、
古典的条件付けによって、
恐怖症の治療に特に効果を発揮する、
系統的脱感作法、
生起頻度は低いが望ましい行動を強化するためには、
目的行動をいくつかのスモールステップに分け、
段階的に行動を形成していくシェイピングの
手続きなどがよく知られている。
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3)【解説:知識の種】
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行動療法的なアプローチにおいては、
常に治療の効果を科学的に検証していくために、
特定の症状への治療手続きを洗練し、
パッケージ化していく傾向があります。
それが行動療法の発展とともに増えていくため、
ひとくくりに行動療法という言葉で
まとめられない広がりがあるといえるでしょう。
ウォルピの系統的脱感作法では、
古典的条件付けの理論に基づき、
対象に条件付けられた不安や恐怖の消去のために、
段階的に対象に暴露したり、
不安や恐怖に拮抗する筋弛緩反応を条件付けたり、
といった手続きが取られます。
シェイピングの手続きは、
スキナーによって、
適応的なオペラント行動の強化や
不適応な行動の消去のために
体系化されていったものです。
まずは系統だった観察から、
行動のレパートリーを明らかにし、
望ましい行動がどのようなとき、
どのような場所で、どのような理由によって
引き起こされているか、を把握します。
そのなかで、
何が適切な強化子となり、
何が不適切な強化子となっているか、を区別し、
有効な強化を与えるための、
適切なプログラムを作成することが必要になります。
こうした手続きは、
子どもたちや、特に言語や社会性に
トラブルを抱えた子どもたちに、
必要な生活習慣やコミュニケーションを教えるために、
有効な手法にもなっています。
このように、行動療法といっても、
実際には幅広く、様々な用途に用いられたり、
取り入れられたりしています。
また、今日では、
同様な立場にありながらも、
認知的な側面を重視する認知療法的なアプローチと
ともに、認知・行動療法という、
さらに大きなくくりに入れられたりすることもあります。
このように、その内実は若干入り組んでいます。
中身を自分で整理し、
関係を理解しておくと、
後の学習がやりやすくなるでしょう。
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【次回配信】
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次回 【応用号】… 2008年5月13日(火)にお送りする予定です。
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【参考文献】
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● 心理学辞典 中島義明 編 1999 有斐閣
● 誠信 心理学辞典 外林大作 辻正三 島津一夫 能見義博 編
1981 誠信書房
● キーワードコレクション 心理学 重野純 編 1994 新曜社
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【編集後記】
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近年、医療においては、
エビデンス・ベイスド・メディスン、
すなわち、科学的根拠に基づいた医療が重視される
風潮にあります。
心理療法においても、
臨床現場における工夫や実践が
その治療的効果の土台にあるのは確かですが、
同時に、効果の科学的根拠が厳しく求められる
ようになってきています。
この流れは、
臨床心理士という資格が社会的に認知されるにつれ、
社会的責任という形においても、
増しはすれども、減りはしないでしょう。
資格の規定の中に、
研究者としての役割が明記されていることからも、
それが分かるでしょう。
治療的効果のみならず、
その意味でも、
行動療法が臨床心理学に突きつけている
問いの意義は大きいものといえます。
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送信者:臨床心理士指定大学院受験講座 http://www.clinicalpsychology.jp/ ※Clip!アカデミーの記載内容は臨床心理士指定大学院受験講座 に帰属します。無断転載・転用を禁止します。
2008年5月6日火曜日
【Clip!アカデミー】第119回:理論号「臨床心理学から:行動療法(Behavior Therapy)」
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