【Clip! アカデミー】 第127回 2008/7/15
第3週 展開号 「心理学の歴史から:マックス・ウェルトハイマー(Max Wertheimer)」
◆提供:臨床心理士指定大学院受験講座◆ http://www.clinicalpsychology.jp/
◆目次◆
1)【現在地】
2)【マックス・ウェルトハイマー(Max Wertheimer)】
3)【解説:知識の根っこ】
【次回配信日】
【参考文献】
【編集後記】
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○ ~~~~~~Clip!アカデミーサイクル~~~~~~ ○
◆ 【Clip!アカデミー】は、
心理用語を紹介するだけの従来の心理系メルマガとは異なる、
1ヶ月(3週)1サイクルで完結するユニークな
無料心理学メールマガジンです。
■ 基本サイクル ■
第1週「理論号」… 知識のタネをまく
↓ (用語説明から)
第2週「応用号」… 知識の根を伸ばす
↓ (具体例を中心に)
※【今回はこちら!】 第3週「展開号」… 知識をつなげる
↓ (テーマを展開する)
第4週 基本的にお休み
(特別号が配信される場合があります)
↓
■ 第2サイクルへ続く ■
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※ 【初めてお読みになる方は、こちらもご覧ください。】
● 0ヶ月目 ガイダンス号
http://clipseminar.blogspot.com/2007/04/clip.html
● 0ヶ月目 ガイダンス号2
http://clipseminar.blogspot.com/2007/09/94clip.html
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1)【現在地】
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【現在のテーマ】 4巡目1ヶ月目 心理学の歴史から
「マックス・ウェルトハイマー(Max Wertheimer)」
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0ヶ月目 (ガイダンス号)
【NOW!】1ヶ月目 心理学の歴史から
| 2ヶ月目 基礎心理学から1
| 3ヶ月目 基礎心理学から2
| 4ヶ月目 臨床心理学から
| 5ヶ月目 心理学研究法から
| ↓
| 【※違うテーマではじめから繰り返します。】
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↓
● 第1週「理論」号
「心理学の歴史から:
マックス・ウェルトハイマー(Max Wertheimer)」はコチラ↓
http://clipseminar.blogspot.com/2008/07/clip125.html
● 第2週「応用」号
「心理学の歴史から:
マックス・ウェルトハイマー(Max Wertheimer)」はコチラ↓
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● 第3週「展開」号
「心理学の歴史から:
マックス・ウェルトハイマー(Max Wertheimer)」はコチラ↓
~~~~~~~~~~【今週】~~~~~~~~~~~~~~
知識は、知識とつなげることで、はじめて意味を持ちます。
取り入れた知識を、自分の中に根付かせるためには、
他の知識とつなげていくことを同時にやらなければなりません。
展開号では、
これまでに紹介してきたテーマを、さらに展開していきます。
関連する様々なテーマを紹介することで、
立体的な理解と、
心理学の中での位置づけが、
容易になるでしょう。
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※ その他バックナンバーはコチラ↓
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2)【ゲシュタルト運動】
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●ゲシュタルト運動
ヴェルトハイマーは、
同じフランクフルト大学に在籍し、
シュトゥンプのもとで学んだ経験がある
二人の若者と、その運動を開始した。
それが、ヴォルフガング・ケーラーと、
クルト・コフカである。
彼らは3人で研究を進めたが、
第二次世界大戦の前後、
それぞれにアメリカに亡命し、
大学に職を得て、ゲシュタルト運動を発展させた。
彼らの後輩にはクルト・レヴィンがおり、
彼も後にアメリカに渡った。
●ケーラー
シュトゥンプのもとで心理学の学位を取り、
フランクフルト大学において
ヴェルトハイマーとともに
ゲシュタルト心理学の研究に着手。
のちにAPA(アメリカ心理学会)会長
にも就任している。
フランクフルトを離れた後、
ケーラーはテネリフェ島でチンパンジーを対象に
一連の実験を行った。
そして、問題解決が、
行動主義者のように刺激ー反応の連合ではなく、
環境を含めた問題構造の再体制化(=洞察)
によって起こっている可能性を示唆した。
これは洞察学習と呼ばれる。
●コフカ
1911年にアメリカに渡り、
アメリカにゲシュタルト心理学を紹介した。
ゲシュタルト心理学の見解を、
発達心理学やその他の
分野に拡大していくことに熱心に取り組み、
1935年には『ゲシュタルト心理学の原理』
を発表している。
早くにアメリカに渡ったコフカの同僚には
社会心理学において名を成したハイダーや、
後にアフォーダンスを提唱することになる
J・J・ギブソン、エレノア・ギブソンがいた。
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3)【解説:知識の展開】
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ゲシュタルト運動において、
ヴェルトハイマーはカリスマ的な人物であり、
運動全体を牽引したといえるでしょう。
彼らがアメリカに移って後、
ゲシュタルト運動は様々な点で
行動主義と対立しながらも、
その支持者を増やしていきます。
とはいえ、
その影響が表面化してきたのは、
行動主義にも認知的な視点が
取り入れられ始め、
心理学のトレンドが大きく移り変わり
はじめてからです。
知覚のほかにも、集団や、人格や、
認知構造の研究において、
ゲシュタルト心理学の視点が
大きな影響を与え始めました。
個々の要素が体制化され、
それぞれの要素の足し算とは異なる
全体や形態が立ち上がってくる、
そのプロセスは、
社会心理学や、認知心理学に広がっていったのです。
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【次回配信】
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次回 【展開号】… 2008年7月29日(火)にお送りする予定です。
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【参考文献】
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● キーワードコレクション心理学 重野純 編 1999 新曜社
● 心理学辞典 中島義明 編 1999 有斐閣
● 心理学物語 テーマの歴史 R.C.ボールズ 著 富田達彦 訳
2004 北大路出版
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【編集後記】
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好戦的な少数派の野党、
という印象もあるゲシュタルト心理学
ですが、
ケーラーが読むことなく終わった
APAの会長講演の遺稿には、
「何よりも増してわれわれに必要なことは、
人々を興奮させることである」
と書いてあったといわれます。
ゲシュタルト運動の伝説的指導者としての
ヴェルトハイマーが、
どこまで事実だったかは分かりません。
とはいえ、
晩年のケーラーにこう書かせるほどの何かが、
当時のヴェルトハイマーに存在し、
それが人の心に訴えかけ、
新しい心理学を立ち上げるほどの
ヴィジョンを与えた。
このように考えることのほうが、
心理学を人の営みとして考えたとき、
われわれに勇気を与えてくれるような気がします。
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送信者:臨床心理士指定大学院受験講座 http://www.clinicalpsychology.jp/ ※Clip!アカデミーの記載内容は臨床心理士指定大学院受験講座 に帰属します。無断転載・転用を禁止します。
2008年7月15日火曜日
【Clip!アカデミー】第127回:展開号「心理学の歴史から:マックス・ウェルトハイマー」
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