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2008年7月1日火曜日

【Clip!アカデミー】第125回:理論号「心理学の歴史から:マックス・ウェルトハイマー」

【Clip! アカデミー】 第125回 2008/7/1
第1週 理論号 「心理学の歴史から:マックス・ウェルトハイマー(Max Wertheimer)」
◆提供:臨床心理士指定大学院受験講座◆ http://www.clinicalpsychology.jp/


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◆講座7周年記念◆研究計画書添削プレゼント
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臨床心理士指定大学院受験講座は、2008年7月で7周年を
迎えることができました。
7周年の記念としまして、Clip!アカデミー読者の皆様にプレゼントを
ご用意いたしました。
みなさまふるってご応募ください。

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■内容:通常¥15,750相当の研究計画書指導を、講座7周年を記念し
    先着7名様に限り無料で行います。
■対象:Clip!アカデミー購読者
■応募期間:2008/7/1~7/7までにご提出の方
■応募方法:info@clinicalpsychology.jpまで
      メールタイトル「講座7周年記念キャンペーン応募」とし、
本文に「氏名」「研究計画書(3000字まで)」を記載し送付。

*本メール受信者様限定となります。(受講経験がある方を除きます。)
*添削状況により返却まで最大3週間程お時間を頂戴しております。
*添削対象となった研究計画書を、個人が特定できない範囲において
 利用することがあります。
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      ◆目次◆

           1)【現在地】
      2)【マックス・ウェルトハイマー(Max Wertheimer)】
           3)【解説:知識の種】
             【次回配信日】
             【参考文献】
             【編集後記】

 ※文中の図が正しく表示されない場合、等幅フォントでご覧ください※

  メルマガの最後に【Outlook Express・Netscape Messengerの場合】
  のフォント設定のやり方を載せてあります。

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   ○ ~~~~~~Clip!アカデミーサイクル~~~~~~ ○

    ◆ 【Clip!アカデミー】は、
     心理用語を紹介するだけの従来の心理系メルマガとは異なる、
     1ヶ月(3週)1サイクルで完結するユニークな
     無料心理学メールマガジンです。
   
            ■ 基本サイクル ■
 ※【今回はこちら!】 第1週「理論号」… 知識のタネをまく
                 ↓  (用語説明から)
            第2週「応用号」… 知識の根を伸ばす 
      ↓  (具体例を中心に)
            第3週「展開号」… 知識をつなげる
                 ↓  (テーマを展開する)
           第4週 基本的にお休み
         (特別号が配信される場合があります)
               ↓
            ■ 第2サイクルへ続く ■

   ○ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  ○

 ※ 【初めてお読みになる方は、こちらもご覧ください。】

 ● 0ヶ月目 ガイダンス号
   http://clipseminar.blogspot.com/2007/04/clip.html

 ● 0ヶ月目 ガイダンス号2
   http://clipseminar.blogspot.com/2007/09/94clip.html 


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1)【現在地】
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【現在のテーマ】 4巡目1ヶ月目 心理学の歴史から
         「マックス・ウェルトハイマー(Max Wertheimer)」

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        0ヶ月目 (ガイダンス号)   
  【NOW!】1ヶ月目 心理学の歴史から
    |   2ヶ月目 基礎心理学から1
    |   3ヶ月目 基礎心理学から2
    |   4ヶ月目 臨床心理学から
    |   5ヶ月目 心理学研究法から 
   |    ↓
    |  【※違うテーマではじめから繰り返します。】
   |  ======================
   ↓

 ● 第1週「理論」号
「心理学の歴史から:
 マックス・ウェルトハイマー(Max Wertheimer)」はコチラ↓

   ~~~~~~~~~~【今週】~~~~~~~~~~~~~~

   用語説明は、知識のタネです。
   
   勉強、特に受験勉強においては、まずはたくさんのタネを
   自分の脳の中にまかなければなりません。
   
   タネは小さくてかまいません。

   逆に、完ぺき主義はいい結果を生みません。
   
   はじめはできるだけコンパクトな知識からはじめましょう。    
   
   しかし、そこで勉強は終わりではありません。

   そこからが、勉強のスタートなのです。    
   
   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


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http://clipseminar.blogspot.com/


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2)【マックス・ウェルトハイマー(Max Wertheimer)】
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今回は心理学の歴史から、
「マックス・ウェルトハイマー(Max Wertheimer)」
を通して、心理学について考えていきましょう。


============用語説明==============

マックス・ウェルトハイマーは、
ゲシュタルト心理学の中心人物として、
知られている。

1880年にチェコスロバキア(当時)のプラハに生まれ、
ドイツの心理学者シュトゥンプ、キュルペの元で学ぶ。

知覚におけるファイ現象を研究し、
ケーラーやコフカらとともに、
ゲシュタルト心理学派として、
ヴントの構造主義や、のちの行動主義とは
異なる立場からの心理学を展開し、
後の心理学に大きな影響を与えた。

ウェルトハイマーの行った実験の中で
もっとも知られているのは、
ケーラーやコフカらとともに行った、
ファイ現象の実験である。

それは、
タキストスコープと呼ばれる、
瞬間的に視覚刺激を提示する実験装置を用いて、
二本の棒を交互に呈示していくという実験であった。

呈示の切り替えスピードが速すぎると、
交互に提示していても、
被験者の目からは同時に呈示しているように見える。

一方、
呈示の切り替えスピードが遅いと、
被験者は、一本が呈示され、それが消えて、
もう一本の棒がその隣に現れる、
という繰り返しを知覚することになった。

しかし、
呈示の切り替えスピードが約60ミリ秒になったとき、
被験者は、二本の棒ではなく、
一本の棒がなめらかに左右に移動するのを
知覚した。

このときの、
なめらかな運動の知覚現象を、
ファイ現象と呼んだのである。

この実験は、
知覚と視覚刺激とが一対一対応せず、
被験者側のなんらかの精神過程の関与を受けていることを
示唆していた。

すなわち、
我々が当たり前に見ている外界の像は、
外界からもたらされた視覚刺激そのものではなく、
我々の知覚過程によって編集され、
ひとつの全体像(ゲシュタルト)としてまとめ上げられた
ものではないか、
という仮説を支持していると考えられたのである。

ヴントの構造主義や、ワトソンらの行動主義など、
当時主流の心理学においては、
刺激や感覚、知覚はバラバラの構成要素として扱われ、
それらを全体として捉えようとする視点は見られなかった。

そのため、この仮説から、
知覚や思考、発達、集団の特性など、
様々な領域における研究が影響を受けるに至った。


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3)【解説:知識の種】
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ウェルトハイマーは、
大学教育の伝統に支えられた
ドイツにおいて教育を受けました。

アメリカにおいては、
心理学は新しい学問として
様々な方向に発展していこうとしていましたが、
ドイツにおいては、
そうした新しい試みとは、
また別の発想が温められていたわけです。

ただし、
第二次世界大戦によって、
結局ウェルトハイマーもアメリカに亡命し、
そこで研究を継続することになったのですが。


ウェルトハイマーは、
フランクフルト大学で知り合った
コフカやケーラーらとともに、
人間の行動をバラバラに分解して、
それぞれの部品について理解しようとするのではなく、
バラバラな部品を”ひとつの全体”として統合しているプロセス
自体に関心を向けました。

同じ刺激でも、
呈示の仕方によって、
まったく異なる知覚を生み出す。

ということは、
素材となる刺激だけを個々に分析していても、
人間の主観的な経験や行動を、
理解するには足りない、ということになります。

実際、
我々が知覚するのは
行動主義が分析の対象とするような
視覚、聴覚、触覚のような個々の刺激ではなく、
それらすべてを含んだ、ひとつの状況だからです。

こうした発想は、
個々の要素に還元することが難しい領域で、
特に歓迎されたのです。


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【次回配信】
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   次回 【応用号】… 2008年7月8日(火)にお送りする予定です。

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【参考文献】
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● キーワードコレクション心理学 重野純 編 1999 新曜社

● 心理学辞典 中島義明 編 1999 有斐閣

● 心理学物語 テーマの歴史 R.C.ボールズ 著 富田達彦 訳
  2004 北大路出版


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【編集後記】
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ウェルトハイマーが、
ファイ現象のアイデアを得たのは、
ウィーンへの鉄道の中だったといわれています。

ウェルトハイマー、当時30歳。

フランクフルト大学で、
後の盟友になるコフカとケーラーと
出会ったのは、
そのすぐ後です。


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送信者:臨床心理士指定大学院受験講座  http://www.clinicalpsychology.jp/    ※Clip!アカデミーの記載内容は臨床心理士指定大学院受験講座 に帰属します。無断転載・転用を禁止します。

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