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2008年8月26日火曜日

【Clip!アカデミー】第131回:理論号「基礎心理学2:認知的斉合性理論」

【Clip! アカデミー】 第131回 2008/8/26
第1週 理論号 「基礎心理学2:認知的斉合性理論(cognitive consistency theory)」


◆提供:臨床心理士指定大学院受験講座◆ http://www.clinicalpsychology.jp/
  
      ◆目次◆

           1)【現在地】
    2)【認知的斉合性理論(cognitive consistency theory)】
           3)【解説:知識の種】
             【次回配信日】
             【参考文献】
             【編集後記】

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   ○ ~~~~~~Clip!アカデミーサイクル~~~~~~ ○

    ◆ 【Clip!アカデミー】は、
     心理用語を紹介するだけの従来の心理系メルマガとは異なる、
     1ヶ月(3週)1サイクルで完結するユニークな
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            ■ 基本サイクル ■
 ※【今回はこちら!】 第1週「理論号」… 知識のタネをまく
                 ↓  (用語説明から)
            第2週「応用号」… 知識の根を伸ばす 
      ↓  (具体例を中心に)
            第3週「展開号」… 知識をつなげる
                 ↓  (テーマを展開する)
           第4週 基本的にお休み
         (特別号が配信される場合があります)
               ↓
            ■ 第2サイクルへ続く ■

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 ※ 【初めてお読みになる方は、こちらもご覧ください。】

 ● 0ヶ月目 ガイダンス号
   http://clipseminar.blogspot.com/2007/04/clip.html

 ● 0ヶ月目 ガイダンス号2
   http://clipseminar.blogspot.com/2007/09/94clip.html 


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1)【現在地】
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【現在のテーマ】 4巡目2ヶ月目 基礎心理学から2
     「認知的斉合性理論(cognitive consistency theory)」

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        0ヶ月目 (ガイダンス号)   
        1ヶ月目 心理学の歴史から
        2ヶ月目 基礎心理学から1
  【NOW!】3ヶ月目 基礎心理学から2
    |   4ヶ月目 臨床心理学から
    |   5ヶ月目 心理学研究法から 
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    |  【※違うテーマではじめから繰り返します。】
   |  ======================
   ↓

 ● 第1週「理論」号
「社会的知覚(Social Perception)」はコチラ↓


   ~~~~~~~~~~【今週】~~~~~~~~~~~~~~

   用語説明は、知識のタネです。
   
   勉強、特に受験勉強においては、まずはたくさんのタネを
   自分の脳の中にまかなければなりません。
   
   タネは小さくてかまいません。

   逆に、完ぺき主義はいい結果を生みません。
   
   はじめはできるだけコンパクトな知識からはじめましょう。    
   
   しかし、そこで勉強は終わりではありません。

   そこからが、勉強のスタートなのです。    
   
   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


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2)【認知的斉合性理論(cognitive consistency theory)】
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今回は基礎心理学2から、
「認知的斉合性理論(cognitive consistency theory)」
を通して、心理学について考えていきましょう。


============用語説明==============


社会心理学において、
認知的斉合性という特徴から、
認知の体制化・再体制化を説明しようとする理論の総称。

ある対象への認知や態度は、
全体として一貫したまとまりを形成し、
その秩序を維持しようとする。

このように、
認知がまとまり安定していることを、
認知的斉合性と呼ぶ。

斉合性が破綻する状況においては、
認知や態度は斉合性を回復するように動機付けられ、
その結果変化し、再体制化される。

このような前提の下に
展開されている理論の中では、

・ハイダーのバランス理論
・フェスティンガーの認知的不協和理論

などが良く知られている。


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3)【解説:知識の種】
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認知的斉合性理論は、
対人関係や対象への態度、認知などを、
全体の関係性の場とみなしています。

対人関係や、
関連した対象への態度といったものは、
バラバラに存在するのではなく、
お互いに矛盾しないように体制化され、
安定することを求めます。

たとえば、
タバコが非常に嫌いな人が、
ヘビースモーカーに恋をしてしまった場合、
相手への感情と、タバコへの態度とは、
矛盾することになります。

このふたつの認知を、
まったく無関係に論じることはできない、
というのが、認知的斉合性理論の主張です。

個々の要素に還元した場合、
この人の気持ちの揺れ動きは理解できず、
どちらへの理解も不十分になるのであり、
関係性全体のバランスを論じる必要が出てくる、
というのです。

矛盾した感情は、
その矛盾を解消し、
斉合状態を回復するように個人を
動機付けします。

たとえば、
ヘビースモーカーを嫌いになるか、
タバコに対する態度を改めれば、
関係性全体は再度、安定することになります。

このようなイメージは、
ゲシュタルト心理学における、
知覚の体制化における「よい形態」を求める傾向、
プレグナンツの原理を思い起こさせます。

ゲシュタルト心理学は、
知覚の領域において発展しましたが、
その影響は、動機付けや記憶、認知的スキーマ、
集団など、様々な領域に及びました。

レヴィンとともに働いていた
ハイダーやフェスティンガーも、
そこに要素主義的、連合主義的な価値観とは
異なる可能性を見出しました。

彼らはゲシュタルト心理学者ではありませんが、
社会的状況や認知において、
全体の関係性や、その体制化の在り様について、
ゲシュタルト流のイメージを持ち込み、
社会心理学に大きな影響を与えたということができます。


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【次回配信】
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   次回 【応用号】… 2008年9月2日(火)にお送りする予定です。

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【参考文献】
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● 心理学辞典 中島義明 編 1999 有斐閣

● 心理学物語 テーマの歴史 R.C.ボールズ 著 富田達彦 訳
  2004 北大路出版


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【編集後記】
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今回は、社会的知覚を取り上げようか、
こちらを取り上げようか迷ったのですが、
認知的斉合性理論に決めました。

なぜかというと、
社会的知覚や、その初期の立役者である
J・M・ブルーナーは、
また別のところで取り上げる機会があるかと思ったからです。

ニュールック心理学と呼ばれた
彼の理論もまた、
ゲシュタルト心理学に刺激を受けたもの
であるといえます。

ハイダーやフェスティンガーが、
レヴィンたちとどのような形で係わり合い、
このような理論を形成するに至ったのかは、
非常に興味深い点です。

一見したところ、
そこにゲシュタルト心理学の影響を見るのは、
飛躍しすぎな気すらするからです。

しかし、行動主義の影響が、
もはや心理学の当然の前提として受け入れられていて、
誰も気づきもしないことがあるように、
このようにして、個々の考え方は、
全体の流れのなかに溶け込んでいくものなのかもしれません。


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送信者:臨床心理士指定大学院受験講座  http://www.clinicalpsychology.jp/    ※Clip!アカデミーの記載内容は臨床心理士指定大学院受験講座 に帰属します。無断転載・転用を禁止します。

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