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2007年10月2日火曜日

【Clip!アカデミー】第96回:応用号「心理学の歴史から:ヴント(Wilhelm Wundt)」

【Clip! アカデミー】 第96回  2007/10/2
第2週 応用号 「心理学の歴史から:ヴント(Wilhelm Wundt)」

◆提供:臨床心理士指定大学院受験講座
  http://www.clinicalpsychology.jp/

  
      ◆目次◆
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           1)【現在地】
           2)【ヴントを囲む人々】
           3)【解説:知識の根っこ】
             【次回配信日】
             【参考文献】
             【編集後記】

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   ○ ~~~~~~Clip!アカデミーサイクル~~~~~~ ○

    ◆ 【Clip!アカデミー】は、
     心理用語を紹介するだけの従来の心理系メルマガとは異なる、
     1ヶ月(3週)1サイクルで完結するユニークな
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            ■ 基本サイクル ■
            第1週「理論号」… 知識のタネをまく
                 ↓  (用語説明から)
 ※【今回はこちら!】 第2週「応用号」… 知識の根を伸ばす 
      ↓  (具体例を中心に)
            第3週「展開号」… 知識をつなげる
                 ↓  (テーマを展開する)
           第4週 基本的にお休み
         (特別号が配信される場合があります)
               ↓
            ■ 第2サイクルへ続く ■

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   【Clip!アカデミー】では、
   これからも心理学を学ぶ皆さんを応援していきます。

   今後とも臨床心理士指定大学院受験講座を
   よろしくお願いいたします。

                  Clip!アカデミー事務局


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1)【現在地】
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【現在のテーマ】 2巡目1ヶ月目 心理学の歴史から
        「ヴント(Wilhelm Wundt)」

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        0ヶ月目 (ガイダンス号)   
  【NOW!】1ヶ月目 心理学の歴史から
    |   2ヶ月目 基礎心理学から1
| 3ヶ月目 基礎心理学から2
    |   4ヶ月目 臨床心理学から
    |   5ヶ月目 心理学研究法から 
   |    ↓
    |  【※違うテーマではじめから繰り返します。】
   |  ======================
   ↓


   ~~~~~~~~~~【今週】~~~~~~~~~~~~~~

   知識のタネをまいたら、
   次にすることは、水をあげること。

   いろいろな方向から刺激してあげることで、
   知識を様々なイメージで膨らませていくことが出来るでしょう。

   応用号では、
   理論号で紹介した概念について、
   今度は具体例などを紹介しながら肉付けしていきます。

   
   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


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2)【ヴントを囲む人々】
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前回は、ヴントについて
簡潔にまとめた理論号をお届けしました。

今回は、応用号として、
この偉大なパイオニアについて、
もう少し具体的な内容について触れて見たいと思います。


ヴントがどのような人々から影響を受け、
どのような人々に影響を与えたのか。

心理学史に登場する著名な人々との関係を、
以下にまとめてみました。

【影響を受けた人々】

●ベルリン大学にて学生として

    J・ミューラー【生理学】
   (特異的神経エネルギー学説の提唱者)に師事

●ハイデルベルグ大学にて助手として
   
    ヘルムホルツ【生理学】
   (視覚研究で有名。ヤング-ヘルムホルツの法則)

●ライプチヒ大学にて同僚として

    ウェーバー【生理学】
   (触覚研究で有名。ウェーバーの法則)
    フェヒナー【精神物理学】
   (精神物理学的研究法による感覚尺度の構成)


【ヴントの弟子たち】

○ティチナー
(アメリカに移住し、ヴントの実験心理学を翻訳・拡大・推進した)

○スタンレー・ホール
(アメリカ心理学会創成期に活躍し、フロイトをアメリカに招いた)

・・・ほか多数。


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3)【解説:知識の根っこ】
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以上、大雑把に、
ヴントが影響を受けた人たち、
影響を与えた弟子たちをまとめてみました。

ミューラーは、
神経伝達が電気的なエネルギーによって行われていることを、
初めて提唱した人物です。

ヘルムホルツは、
ミューラーの元で生理学を学び、
その概念から感覚の研究を行い、
成果を挙げました。

ヴントは、このように生理学に強い影響を受けながらも、
常に目指していたのは心的過程でした。

そう考えると、
それまで積み上げてきた科学的研究のバックグラウンドを
生かしつつ、自分の関心を研究対象に出来る
精神物理学に魅せられ、
やがて独自の実験心理学を構築していったことも、
納得できるような気がします。


続いてヴントの弟子たちですが、
ティチナーとホールは、対照的な人々です。

ともにアメリカで活躍した研究者ですが、
ティチナーが、ヴントの創設した実験心理学の流儀を、
アメリカでもかたくなに守ろうとしたのに対し、
ホールは、様々な領域を開拓し、
新しいアメリカの心理学を構築しようとしました。

ヴントは、世界初の心理学研究室の教授として、
たくさんの弟子たちを輩出しましたが、
その多くは、アメリカから留学してきた人たちでした。

ヴントの理論を、
そのまま取り入れた人は少なかったとはいえ、
ここに、今日における、
アメリカでの心理学の隆盛があるのです。

 
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【次回配信】
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   次回 【展開号】… 10月9日(火)にお送りする予定です。

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【参考文献】
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● 心理学物語 テーマの歴史 R.C.ボールズ 著 富田達彦 訳
  2004 北大路出版

● 心理学辞典 中島義明 編 1999 有斐閣

● 誠信 心理学辞典 外林大作 辻正三 島津一夫 能見義博 編
  1981 誠信書房

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【編集後記】
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ヴントは、心理学史には必ずでてくる重要人物ですが、
今日においては、歴史上の人物であり、
ヴントの提唱した理論や概念については、
あまり関心がもたれていません。

ここは難しいところで、
うかつな事はいえないとはいえ、
やはり、ヴントについては、
その理論や概念を頭をひねって理解しようとするより、
まずは、彼を取り巻く社会状況と、
その心理学への影響を理解することから始めたほうが、
実りがあるような気はします。

あくまで私見ではありますが。


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