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2007年10月30日火曜日

【Clip!アカデミー】第99回:応用号「基礎心理学から1:連合(association)」

【Clip! アカデミー】 第99回 2007/10/30
第2週 応用号「基礎心理学から1:連合(association)」

◆提供:臨床心理士指定大学院受験講座
  http://www.clinicalpsychology.jp/
  
      ◆目次◆
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           1)【現在地】
           2)【連合概念の移り変わり】
           3)【解説:知識の根っこ】
             【次回配信日】
             【参考文献】
             【編集後記】

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 ※【今回はこちら!】 第1週「理論号」… 知識のタネをまく
                 ↓  (用語説明から)
            第2週「応用号」… 知識の根を伸ばす 
      ↓  (具体例を中心に)
            第3週「展開号」… 知識をつなげる
                 ↓  (テーマを展開する)
           第4週 基本的にお休み
         (特別号が配信される場合があります)
               ↓
            ■ 第2サイクルへ続く ■

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   これからも心理学を学ぶ皆さんを応援していきます。

   今後とも臨床心理士指定大学院受験講座を
   よろしくお願いいたします。

                  Clip!アカデミー事務局


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1)【現在地】
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【現在のテーマ】 2巡目2ヶ月目 心理学の歴史から
        「基礎心理学から1:連合(association)」

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        0ヶ月目 (ガイダンス号)   
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    |   4ヶ月目 臨床心理学から
    |   5ヶ月目 心理学研究法から 
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    |  【※違うテーマではじめから繰り返します。】
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 ● 第1週「理論」号
  「基礎心理学から1:連合(association)」はコチラ↓

http://clipseminar.blogspot.com/2007/10/98association.html

 ● 第2週「応用」号
  「基礎心理学から1:連合(association)」はコチラ↓

  ~~~~~~~~~~【今週】~~~~~~~~~~~~~~

   知識のタネをまいたら、
   次にすることは、水をあげること。

   いろいろな方向から刺激してあげることで、
   知識を様々なイメージで膨らませていくことが出来るでしょう。

   応用号では、
   理論号で紹介した概念について、
   今度は具体例などを紹介しながら肉付けしていきます。

   
   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


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2)【連合概念の移り変わり】
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前回の理論号では、
連合(association)という概念について
ご紹介しました。

連合という概念は、
アリストテレスの時代から、
人間が心について思考してきたなかで、
内容を変えつつも、心理学が受け継いだ概念のひとつです。

今回は、その内容の変遷について、
ご紹介したいと思います。


●ジョン・ロック(イギリス:1632-1704)

人間は、生まれたときは「タブラ・ラサ(白紙)」である。

白紙に、経験によって単純な観念が書き込まれ、
それらが複合することによって、
人間の心の中身となる。


●デイヴィッド・ヒューム(イギリス:1711-76)

心の中の観念は、
それと連合している別の観念を引き起こす。

たとえば、カレーの匂いが空腹を
連想させるように。

観念の連合は、「接近」や「類似」、
「因果関係」などによって生じる。



●ソーンダイク(アメリカ:1874-1949)

「問題箱」の研究。

猫がえさを取るまでの試行錯誤の学習から、
猫が吊りヒモを引っ張ってドアを開け、
外に出るまでの時間の変化を研究した。

このとき、箱とヒモ引きの間では、
連合の学習が生じている。

箱とヒモ引きの間に「観念」はなく、
連合は刺激と反応の間で強化される。


●J・B・ワトソン(アメリカ:1878-1958)

アルバート坊やの実験

アルバート坊やに白ネズミを見せ、
関心を示したところで、
大きな音を立てる。

パヴロフの実験と同様、
数回の施行で、アルバートは
白ネズミを見ただけで、
大きな音に対して示した驚愕反応を示すようになった。


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3)【解説:知識の根っこ】
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さて、2)で挙げた4人の人物の間で、
どのように「連合」という概念が移り変わっていった
のでしょうか。

まずはじめに、対象の変化が挙げられます。

「観念」から「刺激と反応」へ。

また、「連合」の仕方を明らかにするために、
生理学的な「反射」や「神経」といった用語が導入され、
実験的に確かめられるようになりました。

それに伴って、
それまでの印象が強すぎる「連合」という言葉自体が、
過去のものになっていったのです。

このようにして、心理学においても、
ヴント心理学から、行動主義へと、
大幅な世代交代が生じることになりました。

ただし、受け継がれたものも、
また多くありました。

まず、経験主義的な人間観。

ワトソンの、
しかるべき環境さえ与えられれば、
自分は泥棒でも政治家でも思うがままに
作って見せる、という主張に代表されるように、
行動主義では、環境からもたらされる経験が、
人間を作ると考えるようになりました。

次に、原子論。

行動主義は、あらゆる高次の精神活動も、
最終的にはS-Rの連合で説明できるまでに、
分解可能だと考えるところからスタートしました。

つまり、刺激と反応の連合こそが、
人間の行動を構成している「原子」であり、
その”化学反応”によって、
すべての物質(行動や精神活動)が生じる、ということです。

これは、「単純感情」や「単純感覚」といった要素を、
意識の基本単位と考えたロックやヴントの発想と、
基本的には同じモノと考えることが出来るでしょう。


これに、当時の最新生理学の知見と、
機械論的な主張を加えると、
ワトソンの行動主義が誕生します。

 
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【次回配信】
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   次回 【展開号】… 11月6日(火)にお送りする予定です。

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【参考文献】
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● 心理学辞典 中島義明 編 1999 有斐閣



● 心理学物語 テーマの歴史 R.C.ボールズ 著 富田達彦 訳
  2004 北大路出版


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【編集後記】
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生理学と機械論的主張を強調することで、
行動主義心理学は、
真の自然科学の仲間入りをしようとしました。

しかし実際には、
揺り戻しによって、
今日の行動主義は、そこまでラディカルな
立場は取っていないようです。

むしろ、経験主義の伝統は、
ロックが願ったような「教育」の重視につながっていますし、
原子論的な視点は、
スモールステップの重視や、
行動療法や応用行動分析において、
詳細な観察に基づく臨床に役立っているように思います。

もちろん、これも偏った見方かもしれませんが…。

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送信者:臨床心理士指定大学院受験講座 
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